管工事に関する資格について知りたい! 難易度や取得方法を解説
2018/05/23
管工事とは、上下水道や空調・冷蔵・冷凍などの設備から、空気や水・水蒸気・油などが通る管を設置したり取り除いたりする工事全般を指します。配管工事は、土木工事や建築工事になくてはならないものです。配管工事がうまくいかなければ重大な事故が発生し、工事をしている設備や建物が使えなくなることもあるでしょう。そのため、高水準の技術を持った技術者が工事に関われるよう、管工事に関する資格が定められています。
今回は、管工事に関する資格について解説しましょう。
この記事を読めば、管工事に関する資格の取得方法などもよく分かります。管工事に関係した資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.配管工事とはどんなものか?
前述したように、配管工事とは空気・水・水蒸気・油などを通す管を建物や設備内に設置したり取り除いたりする工事全般です。私たちが建物内で水道や空調・トイレなどを使用して快適に過ごせるのも、配管工事のおかげといえるでしょう。また、石油の製造施設やガスの製造施設などでも、配管工事は欠かせません。配管工事は狭い場所や限られた空間・地中などで行うことも珍しくなく、高い技術が必要です。配管工事を行う技術者は、建築会社・土木工事会社・リフォーム会社等幅広い場所で活躍しています。
2.配管工事に関する資格について
この項では、配管工事に関する資格について紹介しましょう。
2-1.配管技能士
配管技能士は、国家資格である技能士の一種です。建築配管作業とプラント配管作業の2種類があり、それぞれ1級~3級までの資格区分があります。プラント配管作業とは、石油プラントや都市ガスの製造所など特殊な場所で行う配管作業です。建築配管作業とは、一般的な建物や施設で行われる配管作業になります。3級は初級・2級は中級・1級は上級技能者と位置づけられるため、取得すれば技能の証明になるでしょう。配管技能士の試験は、中央職業能力開発協会が主催しています。技能士の試験に興味があるという人は、まず協会のホームページを確認しましょう。
2-2.管工事施工管理技士
管工事施工管理技士とは、国家資格である施工管理技士の一種です。管工事を行う工事現場で施工管理や安全管理、品質管理を任されるほか、技術者の指導を行うことができます。配管技能士となったら、次は管工事施工管理技士を目指すと仕事の幅も広がるでしょう。施工管理技士になると、工事現場に必ず選任が必要な主任技術者や、監理技術者になることもできます。取得すれば、昇給や昇進に有利になるだけでなく、転職にも役立つでしょう。管工事施工管理技士の取得方法などについては、こちらの記事にも詳しいので、ぜひ併せて読んでみてください。
2-3.給水装置工事主任技術者
給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事の工事計画を立てたり、給水装置工事を行う際に技術上の監督を行ったりすることができる資格です。水道工事を一生の仕事とする場合は、取得しておくと何かと役立つでしょう。給水装置工事主任技術者の資格取得方法などは、こちらの記事にも詳しいので、ぜひ併せて読んでみてください。
3.管工事に関する資格を取得する前に行うこと
この項では、管工事に関する資格を取得する前にチェックする項目などを解説します。ぜひ、参考にしてください。
3-1.受験資格を確認する
管工事自体は、無資格でも行えます。そのため、管工事に関する資格は一定の実務経験が受験資格になっているものがほとんどです。たとえば、給水装置工事主任技術者の資格試験は、給水装置工事の実務経験が3年以上必要になります。配管技能士3級ならば、実務経験が6か月あれば受験可能です。まずは短期間の実務経験で受験可能な資格を取得し、ステップアップしていくのもいいでしょう。
3-2.難易度をチェックする
管工事に関する資格の難易度は、資格ごとに異なります。たとえば、配管技能士の3級は易しく、1級管工事施工管理技士の難易度はかなり高めです。管工事に関する資格は、多くの人が仕事をしながら受験勉強をして資格試験に臨むと思います。高難易度の試験に臨む場合は、勉強時間を長めにするなどしましょう。
3-3.資格を取得するメリットを確かめる
管工事に関する資格は、管工事全般に役立つ資格と、給水装置工事主任技術者のように特定の管工事に役立つ資格があります。今就いている仕事に役立つ資格から優先して取得していきましょう。
3-4.試験方法をチェックする
管工事に関する試験は、学科試験だけのものと技能試験の2種類があります。また、資格ごとに主催する団体が異なるので、調べておきましょう。学科試験と技能試験では勉強方法が異なります。過去問をチェックしたり自分の受験経験を掲載しているサイトを確認したりして、対策を立てておくことも大切です。
4.管工事の資格に関するよくある質問
Q.管工事に関する資格は、すべて国家資格ですか?
A.はい。「ガス可とう管接続工事監督者」という一般家庭で使用するガス器具をガス管と接続する工事の監督ができる資格以外は、すべて国家資格です。
Q.無資格無経験で取得できる管工事関係の資格はあるでしょうか?
A.国家資格ではありません。すべて一定の実務経験が必要です。
Q.管工事の実務経験とは、見習いなどでもかまわないでしょうか?
A.かまいませんが、管工事を行う会社で事務仕事を行っていただけという場合や、資材の運搬をしていただけという場合は、実務経験に含まれません。
Q.管工事に関する資格を取得したいのですが、実務経験の期間を短くする方法はありますか?
A.大学で土木に関する学科を卒業するなどの条件を満たしましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回は管工事に関する資格についてご紹介しました。管工事に関する資格は、管工事ができるようになるためというより、技術の証明や仕事の幅を広げるために必要なものです。ですから、まずは一定期間管工事の仕事をしてから資格取得を目指しましょう。なお、実務経験は雇用形態に関わらず積むことができます。アルバイトでも派遣でも大丈夫です。ですから、まずは実務経験を積みながら、将来に備えましょう。
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