管工事施工管理技士試験で経験記述が難しい理由は? その対策方法を解説!

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施工管理技士とは、建築工事の現場で施行・安全の管理や技術者の監督・指導を行うことができる国家資格です。電気や土木・建築・管工事などの種類があり、取得すれば出世や昇給が有利になるだけでなく、転職にも役立つでしょう。会社から資格取得をすすめられることもあり、取得目指して頑張っている人も多いと思います。その一方で、施工管理技士の試験はなかなか難しく、特に実地試験の経験記述の勉強に苦労している人もいるでしょう。

そこで、今回は管工事施工管理技士試験のうち、経験記述を中心に解説をします。

  1. 管工事施行管理技士の基礎知識
  2. 試験の特徴と経験記述の対策について
  3. 管工事施工管理技士の経験記述に関するよくある質問

この記事を読めば、勉強のコツもよく分かるでしょう。おすすめの教材も紹介します。管工事施工管理技士の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.管工事施行管理技士の基礎知識

はじめに、管工事施工管理技士とはどのような資格かということや、取得方法、試験内容などを解説します。資格を取得すればどのようなメリットがあるのでしょうか?

1-1.管工事施工管理技士とはどのような資格?

前述したように、管工事施工管理技士とは、国家資格である施工管理技士の一種です。管工事とは、上下水道や空調など空気や水が通る管を設置したり取り除いたりする工事全般を指します。管工事施工管理技士を取得すれば、管工事を行う工事現場で施工管理や安全管理、品質管理を任されるほか、技術者の指導を行うことも可能です。また、管工事を行う工事現場に必ず選任しなければならない、主任技術者や、監理技術者になることができます。管工事を生涯の仕事とする場合は、ぜひ取得しておきたい資格です。

1-2.資格の種類

管工事施工管理士の資格区分には、1級と2級があります。行うことのできる仕事に区別はありません。ただし、2級を取得しても、下請契約の請負代金総額が4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)、の工事に選任が義務づけられる、監理技術者の選任を受けることは不可能です。ですから、2級取得者は主に中小規模の工事現場で主任技術者として働いています。1級を取得すればより大きな工事現場で施工管理を任されるようになるため、仕事の幅も広がり、昇給や昇進のチャンスも上がるでしょう。2級を取得できたら、ぜひ1級にチャレンジしてみてください。

1-3.資格取得方法

管工事施工管理士を取得するには、全国建築研修センターが主催する試験を受け、合格する必要があります。なお、一定の実務経験がなければ受験ができませんので注意しましょう。実務経験の長さは学歴によって異なるので、詳しくはセンターのホームページを確認してください。
試験内容は、学科試験と実地試験です。学科試験は機械工学・施工管理法・法規の3科目の択一式問題、実地試験は施工管理法の記述問題になります。合格点はそれぞれ6割以上です。
1級の場合は、学科試験に合格した人だけが実地試験を受けられます。2級は、学科試験と実地試験が同日に行われますが、学科試験が合格点に達していない場合は、実地試験は採点されません。また、学科試験に合格し、実地試験に不合格だった場合は、学科試験が1年に限って免除になります。

管工事施行管理技士は、管工事で監督業務や各種管理ができる資格なんですね。
はい。取得すれば一気に管理職に昇進できる可能性もあるでしょう。転職の際の武器にもなります。

2.試験の特徴と経験記述の対策について

この項では、管工事施工管理技士試験の特徴と対策について解説します。経験記述は、なぜ難しいのでしょうか?

2-1.学科試験と実地試験の違い

管工事施工管理士の学科試験は、選択式の問題です。暗記問題ですから、参考書を読んで機械的に暗記をしても合格に必要な実力が身につけられます。一方、実地試験は自分が経験した工事を記述し、記述内容に基づいて問題に応える経験記述が最も配点の高い問題です。一種の小論文ですので、参考書を丸暗記しても答えられません。指示に基づいて簡潔で分かりやすい文章を書く能力が求められます。なお、学科試験の試験時間は、午前2時間30分・午後2時間です。実地試験は2時間45分になります。

2-2.経験記述の特徴

経験記述では、まず自分が経験した工事について、以下のことを問われます。

  • 工事名
  • 工事場所
  • 管工事の概要
  • この管工事における解答者の立場
  • 解答者が担当した業務の内容

この記述内容に基づき、安全管理や工程管理で自分が留意した点や、実際に取った対策を説明せよという問題が出されるのです。この問題で得点が取れなければ、ほかの問題で良い点数が取れても合格することはできません。

2-3.経験記述のポイント

経験記述は、人によって記述内容も異なれば実際に取った対策などもすべて異なります。ですから、「これを書いておけば絶対に正解」というものはありません。しかし、記述をしなければならないことが書かれていなかったり、逆に余計なことを書いたりしても、減点です。つまり、「出題者が求めている意図を正確にくみ取り、それに沿って分かりやすい文章を書く」力が問われます。参考書には模範解答が載っていますが、それを丸写しにしてもダメです。作文が苦手だったという人にはかなり難しい問題となるでしょう。

2-4.勉強のコツ

経験記述の勉強方法の基本は、過去に自分が経験した工事から解答に使えそうな工事を複数挙げ、参考書の模範解答をお手本に、自分で文章を組み立ててみることです。5w1H(いつ・だれが・どこで・なにをしたか)を意識して、分かりやすい簡潔な文章を書くことができれば、合格をつかみ取ることができるでしょう。とはいえ、独学で短期間のうちに文章力を鍛えるのはかなり大変です。予備校や通信教材の利用も視野に入れてみましょう。

経験記述はいわゆる小論文なんですね。
はい。書かなければならないことは決まっていますが、参考書などを丸暗記しても解くことはできません。

3.管工事施工管理技士の経験記述に関するよくある質問

Q.管工事施工管理技士の試験は、1級も2級も内容に変わりはありませんか?
A.はい。学科試験の科目数などはすべて同じです。ただし、1級の方がより広範囲から出題されるので、難しくなります。

Q.試験勉強はまず学科から行ったほうがいいのですか?
A.はい。まずは学科試験突破を目指し、合格したらすぐに実地試験対策に取り組みましょう。

Q.経験記述添削サービスは、スマートホンからでも視聴できますか?
A.はい。問題なく視聴可能です。

Q.経験記述添削サービスは何度でも視聴可能でしょうか?
A.はい。何度でも視聴できます。

Q.誤字脱字なども減点対象になるのでしょうか?
A.はい。特に書かなければならない獄に誤字脱字があれば減点です。

おわりに

今回は管工事施工管理技士の試験についていろいろと解説しました。経験記述は書き方のコツが分かれば、減点される箇所も少なくなります。何度も文章を書きながら、模範解答に近いものを書きあげられるように勉強してください。

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