ビルメンテナンスは資格なしでもOK? 取得したほうがいい資格は?

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ビルメンテナンスが主な業務となる「ビルメン」は、資格なしでもやれる仕事なのでしょうか。未経験者や無資格者でも仕事ができるといわれていますが、建物の設備を管理する仕事です。そのため、設備管理に役立つ資格を取得したほうが、就職や転職に有利な状況になります。では、どのような資格が必要なのでしょうか。本記事では、ビルメンテナンスに必要な資格と取得方法を解説します。

  1. ビルメンは資格なしでもなれる仕事
  2. 取得しておくと役立つ資格は?
  3. ビルメン4点セットの取得方法
  4. ビルメンテナンスに関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルメンテナンスが資格なしでも働ける理由や、取得したほうがいい資格が分かります。働きたいと思っている方はぜひチェックしてください。


1.ビルメンは資格なしでもなれる仕事

ビルメンは資格なしでもできる仕事なのでしょうか。まずは、ビルメンがどのような仕事なのか、基礎情報をチェックしていきたいと思います。

1-1.資格なしでもなれるビルメンだけど……?

正直にお話すると、ビルメンは資格なしでも働ける仕事です。主な仕事は、設備管理・清掃・警備と大きく3つに分けることができます。ビル全体を見わたし、毎日異常がないかどうかチェックする仕事です。実際に、求人内容を見てみると、20~35歳までと若い方なら未経験&資格なしでもOKというところが多くありました。年齢が設定されているのは、資格を取得しビルメンとして育てられるからです。ビルメンの社員は高齢化しているため、若い社員を育てるスタンスを取っているのでしょう。資格なしでもビルメンとして働けますが、より良い職場に就くためには資格を取得したほうが断然有利となります。

1-2.無資格のままではいつか壁にぶつかる

無資格&未経験者で入社したけれど、後々資格を取得したというビルメンの方がほとんどです。無資格のままではできる仕事が限られており、いつかは大きな壁にぶつかるでしょう。仕事内容だけでなく、給与やスキルアップのためには資格取得が必要不可欠です。特に、労働条件や待遇がいい系列系ビルメンとして働きたいなら、無資格のままではいられません。

1-3.有資格者を優遇している職場が多い

求人の中には、無資格&未経験者を歓迎している企業がありますが、無資格者よりも有資格者を優遇しているのは事実です。当たり前ですが、有資格者のほうが専門知識を持っているのでさまざまな仕事に就くことができます。無資格者よりも即戦力となるので、積極的に採用している企業が圧倒的に多いのです。

1-4.資格手当、就職・転職に有利など資格取得のメリットはたくさん

ビルメンに役立つ資格を取得することで、転職や就職に有利な状況になるのはもちろん、資格手当も支給されるので給与アップにつながります。ビルメンの平均年収は300万~400万円と低めですが、資格を取得すれば基本給に資格手当が追加されるのです。資格手当が支給される金額や資格の数に上限はありますが、最高3万~5万円はアップできるでしょう。また、スキルアップを目指したい方は、上位資格の取得をおすすめします。

2.取得しておくと役立つ資格は?

取得しておくと役立つ資格は、ビルメン4点セットと呼ばれている4種類です。それぞれの特徴についてチェックしておきましょう。

2-1.取得しておきたいビルメン4点セット

ビルメン4点セットは、第二種電気工事士・危険物取扱者乙種4類・第三種冷凍機械責任者・二級ボイラー技士です。これらはビルメンにとって最低限必要な資格だといわれています。未経験でビルメンとして働く場合は、全部とは言いませんが、最低でも2つは取得しておきたいものです。それぞれの特徴を以下にまとめたので、ぜひチェックしてください。

  • 第二種電気工事士:一般住宅や店舗など600V以下で受電する設備の工事ができる
  • 危険物取扱者乙種4類:ガソリン・重油・灯油など乙種4類の危険物の取り扱いができる
  • 第三種冷凍機械責任者:1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造に関わる保安業務に携われる
  • 二級ボイラー技士:ボイラーの運転管理に必要な資格。伝熱面積の合計が25㎡未満のボイラー取扱作業主任者になれる

2-2.第二種電気工事士は取得すべき資格

ビルメン4点セットの中でも、必ず取得してほしいのが第二種電気工事士です。電気工事士は国家資格一種で、必ず取得しなければ電気工事に従事することができません。つまり、ビルメンの業務にあるコンセントの移設や増設などは、第二種電気工事士の資格を取得しなければできない仕事なのです。電気工事はビルメンの業務で多い仕事なので、資格を取得すれば幅広い職場で役立つでしょう。スキルアップも十分にのぞめる資格の1つです。

2-3.未経験者で自信がない方は、危険物取扱者乙種4類を取得する

資格取得に自信がなく、未経験者で何も分からない方は、危険物取扱者乙種4類から取得を目指しましょう。危険物取扱者乙種4類は、ビルメン4点セットの中でも所持率が高く、難易度がやさしいので比較的取得しやすい資格の1つです。また、月に数回試験が開催されているので、試験に落ちでも再度挑戦することができます。危険物取扱者乙種4類を取得した後は、第二種電気工事士の取得を目指しましょう。最低でもこの2つの資格があれば、ビルメンテナンス業界で大いに役立ちます。

2-4.ビルメン4点セット以外に取得しておきたい資格

ほかに取得しておきたい資格は、消防設備士です。ほとんどの建物には消防設備が備わっており、年に2回、消防設備点検時に立ち会う必要があります。説明に専門的な知識が必要になることもあるため、消防設備士の資格が役立つのです。特に、消防設備士乙種4類が重要となります。また、ビルメン4点セットよりも難易度はあがりますが、ビルメン3種の神器を取得しておくとさらなるスキルアップが目指せるでしょう。ビルメン3種の神器は、電気主任技術者第3種・建築物環境衛生監理技術者・エネルギー管理士の3つです。

2-5.仕事しながら取得している人はたくさんいる

「仕事をしながらの資格取得は無理」「自分ではできない」と不安になっている方が多いですが、ほとんどの人が仕事を続けながらビルメンに必要な資格を取得しています。ビルメン4点セットは、難易度が高くないため、仕事をしながらでも勉強を続けることで取得可能です。また、試験のポイントを押さえて勉強をすることで、時間が有効活用できます。時間がない方は、勉強の対策と工夫を施せばいいだけの話なのです。最初から諦めずに、まずは挑戦してみてはいかがでしょうか。

3.ビルメン4点セットの取得方法

それでは、ビルメン4点セットの資格を取得する方法と勉強法を解説します。

3-1.第二種電気工事士

第二種電気工事士は国家資格の1つですが、学歴・職歴・実務経験など必要となる受験資格はありません。受験したい・取得したいと思った方は、手続きをすませるだけで試験を受けることができます。また、試験内容も初心者向けなので、電気の基本的なことを押さえておけば十分な試験対策になるでしょう。なお、第二種電気工事士の試験には、筆記と技能の2種類があります。両方に受かって合格となり、まずは筆記試験をクリアしなければなりません。近年の合格率は60%となっているため、勉強を地道に続ければ合格範囲内になるでしょう。試験の詳細に関しては、主催の一般財団法人 電気技術者試験センターのホームページをご覧ください。

3-2.危険物取扱者乙種4類

危険物取扱者乙種4類は、受験資格がないので誰でも受けることができる試験です。そのため、危険物取扱者の資格試験の中でも受験者数が多く、初心者や未経験者が最初に受験する資格でもあります。だからこそ、ほかの資格種類よりも合格率が約30%と低めになっているのです。合格率が低い=難しい試験というわけではないので安心してください。また、危険物取扱者の試験はガソリン・石油・重油など危険物乙種4類が中心なので、試験範囲は狭く、勉強しやすい傾向があります。試験の詳細については、一般財団法人消防試験研究センターのホームページをご覧ください。

3-3.第三種冷凍機械責任者

第三種冷凍機械責任者の需要は低くなってきていますが、ビルメンとしては役立つ資格の1つです。試験は年に1回開催されており、合格率は約30~40%となっています。冷凍機械責任者の資格種類の中では最も下位に位置する資格ですが、冷凍サイクルをきちんと理解しておかなければ問題を解くことはできません。過去問の丸暗記だけでは不十分でしょう。冷凍サイクルとp-h線図を理解しておけば、ある程度の問題に答えることができます。試験の詳細については、高圧ガス保安協会のホームページをチェックしてください。なお、受験資格はありません。

3-4.二級ボイラー技士

二級ボイラー技士の試験は、年に1回、一般社団法人日本ボイラ協会が行っています。二級は受験資格がないので誰でも受験できますが、免状の交付を受けるためには実務経験が必要です。つまり、試験に合格しても交付条件となる実務経験をクリアしていなければ、資格は得られません。実務経験を持っていない者が交付を受ける際は、ボイラー実技講習(3日間)を受ける必要があります。その点だけ注意して、試験に挑みましょう。

3-5.ライフスタイルに合った方法で勉強しよう

独学・スクール通学・通信講座など、勉強方法はさまざまです。たとえ、難易度が低く合格率が高い資格試験だとしても、一夜漬けの勉強で取得できません。大切なのは、毎日コツコツと勉強を続けることです。毎日積み重ねられるように、ライフスタイルに合った方法で勉強しましょう。1日数時間と無理に勉強をせず、1日数十分でもいいので毎日続けることが重要なのです。

4.ビルメンテナンスに関してよくある質問

ビルメンテナンスに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.未経験・無資格で入社すると、どんなシーンで困るの?
A.業者との対応に困るケースがほとんどです。ビルメンは空調設備など専門的な機械に携わることになるため、テスター・メガー・圧縮機といった専門用語を使います。専門用語の意味をきちんと理解しておかなければ、業者との対応に困り、冷たい視線で見られることもあるでしょう。しかし、資格を取得してから仕事を始めると、初歩的な専門用語も理解できるのでスムーズなやり取りができます。

Q.未経験・無資格でも就職できる職場は?
A.独立系のビルメンテナンス会社なら、未経験・無資格でも正社員になれる可能性があります。ただし、前述したように独立系は系列系よりも仕事量が多く、給与も低いのが特徴です。無資格未経験で系列系に入りたい場合は、契約社員や派遣から正社員を目指したほうがいいでしょう。

Q.未経験・無資格でも系列系に就職できる?
A.就職はできますが、いきなり正社員になれる可能性は低いといえるでしょう。系列系の正社員として働きたいのであれば、独立系で経験を積むか、先に資格を取得することをおすすめします。金銭面と時間に余裕がある方なら、職業訓練校のビル設備サービル科に通いながら勉強するのも選択肢の1つです。

Q.入社してから取得すべき資格は?
A.ビルメン4点セットは入社前に取得しておきたい資格ですが、入社後はスキルアップのために電気主任技術者第3種の取得をおすすめします。電験3種と呼ばれているこの資格は、非常に難しい資格なのでビルメン業界で取得している人も限られているのです。ある程度、経験を積んでからなら問題も理解できるでしょう。電験3種を取得していると、大手企業で働けるチャンスが高まります。

Q.おすすめの勉強法は?
A.仕事しながらの勉強が大変と思っている方におすすめしたいのが、SATの通信講座です。SATの通信講座は試験の重要ポイントを押さえたテキストと、スマートフォンでも再生できるDVDがセットになっています。分からないところがあれば、担当の先生にメールで尋ねることも可能です。移動時間や空き時間などすき間時間でも気軽に勉強できるので、ぜひチェックしてください。

まとめ

ビルメンは、未経験無資格者でもできる仕事ですが、資格を取得したほうがより条件のいい職場で働くことができます。また、業者とのやり取りが発生する仕事でもあるため、専門用語を理解しておかなければ困るシーンもあるのです。入社前に、ビルメン4点セットと呼ばれる資格のうち2種類は取得したほうがいいといわれています。資格を先に取得したほうが、転職・就職に有利になるだけでなく、資格手当など給与アップにもつながるのです。役立つ資格を取得してから、条件のいい職場に就き、経験を積みましょう。