潜水作業について知りたい人必見! 作業内容や必要な資格を解説

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潜水作業とは、潜水用具を用いて水中で行う作業の総称です。潜水作業ができるようになれば、仕事の幅が広がる職種もたくさんあります。潜水作業を行うには、潜水士という資格が必要です。資格に興味があるが、取得方法が分からないという人もいるでしょう。
今回は、潜水作業の内容や資格取得の方法を解説します。

  1. 潜水作業とは何か?
  2. 潜水作業の魅力、メリット・デメリット
  3. 潜水士の資格を取得する方法
  4. 潜水作業に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、潜水士の資格を取得するメリットなどもよく分かるでしょう。潜水士の資格を取得してみたいと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.潜水作業とは何か?

前述したように、潜水作業とは潜水用具を用いて水中で行う作業の総称です。水中で行う作業であっても、海女(あま)のように素潜りで作業を行うものは、潜水作業ではありません。潜水作業を行うには、潜水士という国家資格が必要です。代表的な作業には、以下のようなものがあります。

  • 魚介類の採取
  • 土木建築業
  • 船舶の修理
  • 遺跡等の調査
  • 水難救助
  • ダイビングの指導
  • 海底資源の採取や調査

これを見るだけでも、潜水作業の多様さがお分かりいただけることでしょう。潜水作業をする人のことを「潜水士」と呼びますが、単に潜水の技術だけでなく、建築や土木・学術等の知識が必要な職種です。

2.潜水作業の魅力、メリット・デメリット

この項では、潜水作業の魅力やメリット・デメリットを解説します。

2-1.潜水作業の魅力やメリット

潜水作業を行うには、高い技術がいります。そのため、潜水作業を行う仕事の給与は高額です。たとえば、溶接の作業を陸上で行う場合、年収の平均は350万~400万円でしょう。一方、水中溶接の場合は年収が1,000万円を超えるところも珍しくありません。土木や建築の技術者が潜水の技術を身につけて転職すれば、大幅な昇給が望めます。
また、潜水作業は大変やりがいのある仕事です。ダイビングが好きでその技術を活用して仕事をしたいと思っている人にはうってつけでしょう。

2-2.潜水作業のデメリット

水中での作業はどんなものであれ、危険が伴います。潜水作業を行う仕事が高給なのは、危険手当も含んでいるからです。また、潜水作業は体力勝負なので、仕事内容によっては、50代になると体力的にきつくなるものもあるでしょう。さらに、潜水中に事故に遭い、後遺症が出る可能性もあります。

2-3.潜水士の将来性

潜水作業者は、常に一定の需要があります。これから増えることはあっても、減ることはないでしょう。また、潜水作業は誰にでもすぐにできるものではありません。時間をかけて高い技術を培った人は、引っ張りだこになる可能性が高いでしょう。建築や土木などの技術を持つ人は、努力して潜水技術を身につける価値はあります。

3.潜水士の資格を取得する方法

この項では、潜水士の資格を取得する方法を解説します。

3-1.潜水士の資格を取得する方法

潜水士の資格は、安全衛生技術試験協会が主催する試験を受けて合格すれば取得できます。受験資格は定められていませんが、免許は18歳以上でないと交付されません。17歳で試験に合格した場合は、18歳になるまで待つ必要があります。なお、ダイビングスクール等で取得できるダイビングライセンスでは、潜水士免許の代わりになりません。ダイビングライセンスを取得している人でも、潜水作業を行うには、潜水士の資格を取得する必要があります。

3-2.試験内容

潜水士の試験は、以下のような筆記試験です。

  1. 潜水業務
  2. 送気、潜降(せんこう)及び浮上
  3. 高気圧障害
  4. 関係法令

実技試験はありません。潜水士の試験は、潜水の仕事をするうえで必要となる知識を問う試験です。潜水士の資格だけならば、まったく潜水ができなくても取得できます。潜水の技術は、ダイビングスクール等によって身につけましょう。

3-3.申し込み方法など

潜水士の試験は、安全衛生技術試験協会が主催しています。試験は、全国各地の安全衛生技術試験センターで年に数度行われるので、まずは協会のホームページで日程を確認しましょう。受験を希望する場合は試験申込期間になったら、協会や各センターで願書を入手し、必要事項を記載して試験を受けるセンターあてに郵送してください。電子申請は行っていないので、注意しましょう。受験料は6,800円です。また、年に1度全国各地で出張試験も行われます。センターが遠いという場合は、出張試験を利用してください。日程や会場等は協会のホームページで確認しましょう。

4.潜水作業に関するよくある質問

Q.潜水士の資格は、講習等で取ることはできませんか?
A.いいえ。できません。資格試験を受けてください。

Q.ダイビングを楽しむ場合も、潜水士の資格が必要ですか?
A.いいえ。ダイビングを楽しむだけならば不要です。インストラクターとして潜水技術を教えたい場合は、資格取得が必要になります。

Q.潜水作業を行うことができれば、警察などにも転職可能ですか?
A.いいえ。潜水技術を身につけ、潜水作業ができるだけでは警察官や海上保安官になることはできません。

Q.潜水士試験の合格率は何%ですか?
A.80%前後と、かなり高くなっています。

Q.まず潜水士の資格を取得し、その後潜水技術を身につけても大丈夫ですか?
A.問題ありません。土木や建築の技術者が潜水作業をしたいという場合、まず潜水士の資格を取得してから潜水技術を身につける人もたくさんいます。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は潜水作業のメリットや、潜水作業を行うために必要な資格について解説しました。潜水作業ができるようになれば、昇給・昇進が望めるだけでなく転職にも大変便利です。日本だけでなく、世界中から求職があることでしょう。仕事の幅を広げたいという人やダイビングが好きという人は、潜水士の資格を取得し、潜水作業ができるように技術を磨いてみるといいですね。なお、泳ぎが苦手でも潜水は問題なくできるようになります。興味がある人は、ダイビングスクール等に説明を聞きにいったり、潜水作業をしている人に相談してみてもいいでしょう。

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