潜水士の出張試験とは? いつどこで受けることができる?

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潜水士とは、潜水用具を装備して水中で作業を行うことができる国家資格です。建築業界からマリンスポーツ業界まで活躍の場所は幅広く、昇給・昇進・転職にも有利になります。取得を考えている人も多いことでしょう。潜水士の資格を取得するには、試験に合格する必要があります。

今回は、潜水士の出張試験を中心に資格取得の方法などを解説しましょう。

  1. 潜水士の資格を取得するメリット
  2. 潜水士の資格を取得する方法
  3. 潜水士の出張試験について
  4. 受験勉強のコツ

この記事を読めば、潜水士を取得するメリットや勉強のコツなどもよく分かるでしょう。潜水士の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.潜水士の資格を取得するメリット

前述したように、潜水士は潜水用具を用いて水中で作業をすることができる国家資格です。水中で調査や建設作業をする際はもちろんのこと、ダイビングのインストラクターになるためにも潜水士の資格が必要になります。また、溶接や調査の仕事に従事している人は、潜水士を取得することで仕事の幅が広がり、転職にも有利です。たとえば、水中溶接の仕事に就くと1,000万以上の収入を得ることもできます。仕事の幅を広げたいという人にもおすすめです。

2.潜水士の資格を取得する方法

この項では、潜水士の資格を取得する方法を解説します。どのような試験なのでしょうか?

2-1.潜水士の試験内容

潜水士の試験は、安全衛生技術試験協会が主催しています。受験資格等は定められていませんが、18歳以上でないと免許は交付されません。ですから、17歳で試験に合格した場合は18歳の誕生日後に免許が交付されます。
潜水士の試験は、4科目の学科試験です。

  • 潜水業務
  • 送気、潜降(せんこう)及び浮上
  • 高気圧障害
  • 関係法令

試験内容は以上で、実技試験はありません。つまり、潜水を一度もやったことがない人でも知識さえ身につければ、潜水士を取得することはできます。溶接や建設の技術者が潜水士になる場合、まず潜水士の試験に合格してから潜水の技術を身につける、ということも珍しくありません。一方、海上保安庁や警察で潜水の仕事をする場合や、ダイビングのインストラクターの場合は、潜水の技術を海上保安学校やダイビングスクールなどで身につけてから、試験を受ける人が多いでしょう。

2-2.試験の申し込みから受験までの流れ

潜水士の試験は、年に数回、各地の安全技術試験センターで行われます。センターの場所は、安全衛生技術試験協会のホームページに記されているので、まずは確認してください。受験を希望する場合は、協会や試験センターで願書を入手し、必要事項を記入の上、受験を希望するセンターあてに送付します。電子申請は受け付けていないので注意しましょう。受験料は6,800円です。受験票が送られてきたら、日程や氏名等をよく確認して当日を迎えましょう。なお、合格発表は協会のサイトで行われるほか、受験者には合否がハガキで通知されます。

2-3.合格率など

潜水士の試験は、合格率が80%と国家試験の中ではかなり高い方です。しかし、試験が易しいというわけではありません。一夜漬けでは試験に必要な知識を身につけることは、難しいでしょう。合格率の高さに惑わされず、きちんと勉強することが大切です。

3.潜水士の出張試験について

この項では、潜水士の出張試験について説明します。通常の試験とは、何が違うのでしょうか?

3-1.出張試験とは何か

出張試験とは、安全技術試験センター以外の場所で行われる試験のことです。安全技術試験センターは全国に7か所ありますが、そこに行くまで時間がかかるという人も多いでしょう。泊まりがけで試験を受ける方法もありますが、出張試験を利用すれば時間に余裕を持って試験を受けることが可能です。出張試験は年に1度程度、全国各地で行われます。

3-2.出張試験の受け方

出張試験は、全国の安全技術試験センターが行っています。たとえば、北海道各地で行われる出張試験は、北海道安全技術試験センターが主催するのです。ですから、日程等を確かめたい場合は安全衛生技術試験協会のホームページから、各センターのページにアクセスしましょう。平成30年度の試験日程はすでに発表されています。申し込みの方法なども記載されているので、よく読みましょう。

3-3.注意点

出張試験を受ける場合、申し込みは試験が開催される会場あてに願書を郵送して行います。安全技術試験センターに送付した場合、試験が受けられなくなる可能性もあるので注意しましょう。ちなみに、潜水士の試験は1年に何度でも受けることができます。センターで受験した後、もう一度出張試験を受けてもかまいません。なお、センターの試験日と出張試験の試験日は異なります。必ず確認しましょう。

4.受験勉強のコツ

前述したように、潜水士は合格率が高い試験です。市販されている参考書や過去問で独学をしても、合格に必要な知識を身につけることができます。しかし、仕事をしながら勉強をして試験にのぞむ場合は、効率のよく勉強することが大切です。

5.潜水士に関するよくある質問

Q.ダイビングライセンスだけでは、ダイビングインストラクターにはなれませんか?
A.はい。潜水士の資格が必要です。

Q.趣味でダイビングをする場合も、潜水士の資格は必要でしょうか?
A.いいえ。ダイビングを趣味で行う場合は潜水士の資格は不要です。

Q.潜水士の試験は選択式でしょうか?
A.はい。潜水士の試験は選択式です。

Q.潜水士の資格を取得すれば、警察や海上保安官になる際に有利でしょうか?
A.いいえ。警察や海上保安官になるためには、警察学校や海上保安学校へ入学し、専門の勉強を積んだ上で試験に合格する必要があります。潜水士の資格を取得したからといって、試験などが免除になることはありません。

Q.素潜りの漁師なども潜水士の資格が必要ですか?
A.いいえ。素潜りの場合は潜水士の資格は必要ありません。

おわりに

今回は、潜水士の出張試験を中心に試験の内容や勉強のコツを解説しました。潜水士の試験は年に数回行われますが、センターが遠方という場合は出張試験を利用すると便利です。出張試験は年に1回が基本ですから、早めに申し込みをしておきましょう。

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