社会人が勉強のやる気を維持するには? 試験に向けた計画の立て方は?

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「勉強のやる気がすぐに途切れる」「仕事の疲れでやる気が起きない」「忙しくて勉強する時間がない」など、勉強したいのにやる気が起きないときってありますよね。勉強は、自分自身を磨くために必要なことです。しかし、どのようにやる気を起こせばいいのか、気持ちを保ち続けることができるのか分からないでしょう。また、やる気があっても、勉強が長続きしなければ意味がありません。そこで、本記事では、勉強のやる気を引き出し持続させる方法を解説します。

  1. 勉強のやる気について
  2. 勉強のやる気を引き出す方法
  3. 勉強の方法について~社会人の場合
  4. 勉強のやる気に関してよくある質問

この記事を読むことで、仕事をしている社会人が勉強のやる気を出すポイントが分かります。資格試験を考えている方や悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


1.勉強のやる気について

社会人になると、勉強時間がなかなか確保できません。やる気があっても、体の疲れで勉強できない日が続くこともあるでしょう。そこで、まずは勉強のやる気と重要性についてチェックしていきたいと思います。

1-1.勉強のやる気とは

「勉強しなきゃいけないのにやる気が出ない」など、やる気という言葉を使いますが、その意味について詳しく知っている人が少ないのが現状です。そもそも、やる気とは目標に対する動機づけが高く、頑張ろうと自然と湧き出る気持ちのことを指しています。目標・夢に向かってあなたの状態が高揚しているときのその気持ちが、「やる気」といえるでしょう。つまり、やる気を起こすためには、目標・目的・夢などを持つということが前提となります。

1-2.やる気の重要性

「やる気」は、目標・目的・夢を達成するために必要不可欠な気持ちです。たとえば、仕事のスキルアップにつながる「資格取得」を目標にしたとします。資格取得という目標をハッキリさせることで、どのくらい勉強すればいいのか、何を勉強すればいいのか達成するためにやるべきことが見えてくるはずです。ゴールに向かって突き進むことで、意欲の向上につながります。目標を設定することは、やる気を引き起こすきっかけになるでしょう。

1-3.注意点

やる気を出そうと思っても、不平不満・愚痴・文句・泣き言など自分の中にマイナスなものがある状態ではいけません。マイナスな気持ちが大きい場合は、1つずつ向き合いながら消化することが大切です。ただ、やる気を引き出すのではなく、自分自身ときちんと向き合う時間をつくりましょう。

2.勉強のやる気を引き出す方法

それでは、勉強のやる気を引き出す方法とポイントについて説明します。

2-1.ポイントについて

勉強のやる気を引き起こすポイントは、「モチベーション」「リラックス」「メリットについて考えること」です。それぞれ具体的に解説しましょう。

2-1-1.モチベーションを保つ

意欲(やる気)や動機づけという意味で使われているのが「モチベーション」です。人は行動を起こすときに心理的な原動力となるモチベーションが必要といわれています。モチベーションが下がると、積極的に行動できなくなるのです。主に、モチベーションは2つの要因から成り立っているとされています。

  • 動因(ドライブ):人の内側から行動を引き起こすもの
  • 誘因(インセンティブ):人の外側から行動を誘発させるもの

動因は、「だんだん問題が理解できてきた!」「勉強するのが楽しい!」など自分からモチベーションが上がることです。一方、誘因は「資格を取得したら旅行する」など、自分へのご褒美でモチベーションを上げさせることを指しています。

2-1-2.リラックスを心がける

毎日勉強ばかりしていると、ストレスが溜(た)まるはずです。やる気を引き起こすためには、適度に休憩をしてリラックスすることが大切だといわれています。たとえば、頭がぼんやりしているときは軽いウォーキング・ジョギングをしてみてください。体全体の血の巡りがよくなり、頭がスッキリします。夜間などは軽めのストレッチがおすすめです。また、家ばかりで勉強するのではなく、カフェや図書館に行くなど場所を変えるのもリフレッシュできるでしょう。

2-1-3.メリットについて考える

「資格取得」を目標に掲げた場合は、その理由や動機を明確にすることが大切です。仕事に生かしたいから、夢を叶えたいから、など何でも構いません。また、スポーツにおいてイメージトレーニングが大切なように、勉強も想像が重要な効果を発揮します。自分が資格を取得したときのメリットを考え、イメージしてみましょう。「勉強を頑張ったらこんな自分になれる」というイメージを持つことで、モチベーションを高めることができます。

2-2.子どもと大人の違い

子どもは学校に通い、勉強することが当たり前の生活を送っています。しかし、大人は会社で働くことが当たり前です。そのため、「勉強に充てられる時間」が大きな違いになるでしょう。
また、年を取るごとに意味記憶が衰え、エピソード記憶が得意となります。意味記憶とは、特定の場所や時間に関係なく、物事の意味を表す一般的な知識と情報についての記憶です。エピソード記憶は、長期記憶のうち、個人的経験に基づくものを指しています。子どもは意味を考慮せずに覚えられますが、大人はきちんと意味を理解しなければ覚えることができないのです。よって、意味を理解するための時間が必要となり、その分、やる気が持続しにくい傾向があります。

2-3.実際の方法とは

まずは、小さな目標を立てて達成の癖づけを行いましょう。好きでやっていることでも、やる気が下がってしまうことがあります。そんなときは、1度目標の立て方を見直すことが大切です。
最終的な目標が資格取得でも、ポイントごとのささいな目標を設定してください。たとえば、「毎日5~10分勉強する」という目標を掲げて、毎日達成するなどです。実行できそうな小さな目標を達成することでやる気が継続でき、時間を有意義に使うことができるでしょう。
そして、社会人は仕事が忙しくなるほど勉強時間が少なくなりがちです。そのため、休日まとめて時間を取ろうとしますが、毎日少しの時間でも勉強してください。たとえば、通勤時間などのすき間時間を利用したり、早起きをして勉強時間を数分つくったりするなどです。

2-4.持続させる方法

やる気を持続させる方法はいくつかありますが、自分の性格を踏まえた上での方法を見つけることが大切です。人それぞれ性格が違うことと同じで、自分に合ったやる気の出し方があります。どうすれば、自分のやる気が起きるのか、気持ちが高揚したときの状況を思い出してみてください。参考として、主な持続方法を以下にピックアップしてみました。

  • 勉強後のご褒美を用意する
  • 資格・スキルを身につけた自分をイメージする
  • 短時間集中して休憩するという循環をつくる

2-5.勉強時間と内容について

前述したとおり、休日にまとめて勉強するよりも、毎日コツコツと積み重ねたほうが効果的です。毎日勉強することで、頭の中に内容がインプットできます。やる気の持続方法としても効果がある「ポモドーロ・テクニック」を利用してみてはいかがでしょうか。短期間集中して作業をしたら休憩をはさみ、再び短期間集中するという勉強法です。たとえば、25分間勉強+5分休憩を4セットくり返すなど、適度に休憩をはさむことで集中力とやる気が持続できるでしょう。

3.勉強の方法について~社会人の場合

社会人の主な勉強方法をピックアップし、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。どんな方法で勉強すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

3-1.独学

独学は、自分でスケジュール管理がきちんとできる人におすすめです。自分で参考書を用意し、分からないところの答えも自分で見つけなければなりません。教えてもらう先生がいないので、根気強く自分で調べることになります。難易度が困難な資格は、独学では多少困難な可能性があるでしょう。

3-2.スクール通学

時間と経済面に余裕がある方なら、スクール通学で勉強するのも選択肢の1つです。スクール通学のメリットは、専門の先生に直接教えてもらうことができる点でしょう。分からないことがあれば、その場で細かく聞くことができます。また、同じ目標を持っている仲間と刺激し合いながら勉強に励むことができるのもメリットです。ただし、時間が決まっているため、残業になると参加できなくなります。お金をかけて通っているスクールなのに、仕事の多忙さで中途半端な状態になる可能性があるでしょう。

3-3.通信講座

仕事と勉強の両立に難しさを感じている方は、通信講座がおすすめです。通信講座のメリットは、自分のペースで勉強ができる点となります。試験のポイントを押さえたテキストを使いながら、好きな時間に勉強できると好評です。また、通信講座の中には、メールで先生に質問したり、DVD映像がセットになっている教材もあります。スクール通学でかかる費用よりも安いので、気軽に利用できるでしょう。

4.勉強のやる気に関してよくある質問

勉強のやる気に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.やる気に1番影響を与えるものとは?
A.自分を納得させる努力をすることが、1番の影響を与えるといわれています。たとえば、「資格を取得して自分は何をしたいのか」「どのようなメリットが生まれるのか」「勉強することで何が得られるのか」など、自分で追及してください。追及することで、自分自身と向き合い、やる気が自然と湧き出てくるようになるでしょう。やる気が下がってしまったときも、自分の気持ちと向き合うことがモチベーションを保ち続けるポイントとなります。

Q.To-Doリストとは?
A.日常業務で「行うべきこと」を記録するアプリのことです。たとえば、「○月○日までにやらなければならない仕事」などを、内容に期日を組み合わせて登録することができます。カテゴリーごとに分けることもできるため、優先度の高い項目から管理できるのが特徴です。何から始めればよいのか分からない方は、まずTo-Doリストを活用してみてはいかがでしょうか。

Q.勉強のスケジュールを立てるポイントとは?
A.勉強の成果を得るためには、スケジュール管理が基本です。なかなか計画どおりにすすまない人ほど、スケジュールを緻密に立てる必要があります。たとえば、資格試験までにどの分野をどれくらいのペースで勉強するのか、1日にどのくらいの時間を割り当てられるのか考えてください。スケジュールを立てるポイントは、無理のない程度に毎日続けられるかどうかです。To-Doリストを活用すれば、より効果的にスケジュールが立てられるでしょう。

Q.実際に、資格取得できた人の勉強ポイントが知りたい
A.通勤時間が長い人は、ポケットサイズのノートに重要ポイントをまとめて勉強していたといいます。最近は、スマートフォンでも気軽に勉強できる問題アプリも出てきているので、積極的に活用するとよいでしょう。iPadにテキストをデータ化すれば、教科書を何冊も持ち歩く必要がありません。また、社会人は仕事上の付き合いがつきものです。事前に、周囲へ資格の勉強をしていることを伝え、飲み会を断っても理解が得られるようにしたという方もいます。

Q.生活習慣で気をつけておきたいこととは?
A.勉強時間を増やすために、睡眠時間を削るのはNGです。睡眠時間を削ってしまうと、やる気・モチベーションが下がり、記憶力も低下します。無理をして体調不良になれば本末転倒です。毎日規則正しい生活を送り、睡眠時間をきちんと確保してください。やる気とモチベーションを保ち続けるためにも、睡眠を取ることが大切です。

まとめ

いかがでしたか? 「勉強しなくちゃいけないのにやる気が出ない」と思ったときは、やる気を引き出す方法を試してみてください。何のために勉強をしているのか、勉強で得るものは何なのかなど、自分自身に問いかけることで自然とやる気がみなぎることもあります。また、社会人は仕事が忙しくなると、勉強に充てる時間がありません。そのため、休日にまとめて勉強してしまいがちですが、毎日5~10分だけでも勉強を続けたほうが頭の中にインプットされやすいのでおすすめです。毎日コツコツと無理のない程度で勉強を続けてくださいね。

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