冷凍保安責任者とは? 冷凍保安責任者に必要な知識!

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今、冷凍技術に関する専門知識を持った人材の需要が高まっています。冷凍技術の進歩は、目覚ましいものがあると言えるでしょう。今回は、業界の中でも需要の高い冷凍保安責任者について解説することにします。

  1. 冷凍保安責任者とは何か基本を学ぼう
  2. 冷凍保安責任者の職場や求人はどうなっている?
  3. 冷凍保安責任者と冷凍機械責任者について
  4. 冷凍保安責任者の資格について解説!
  5. 冷凍機械責任者の資格取得講習や法定義務講習について解説!
  6. 冷凍機械責任者の資格取得のための勉強法
  7. 冷凍保安責任者に関するよくある質問

冷凍保安責任者について知りたい人や冷凍保安責任者になりたい人は、記事を読んで正しい知識を学んでください。


1.冷凍保安責任者とは何か基本を学ぼう

まずは、冷凍保安責任者とは何かという基本から学ぶことにします。資格試験合格のためにも、基本をしっかり固めておきましょう。

1-1.冷凍保安責任者に関する高圧ガス保安法に基づく定義

冷凍保安責任者とは、高圧ガス製造保安責任者の資格区分のひとつです。冷凍保安責任者の選任も、高圧ガス保安法によって規定していることを覚えておいてください。高圧ガス保安法では、冷凍保安責任者に対して第32条6項で「冷凍保安責任者は、高圧ガスの製造に係る保安に関する業務を管理する」と規定しています。高圧ガスは扱いを間違えると大災害につながる性質を持っているため、常に保安を意識することが大切と覚えておきましょう。冷凍保安責任者には、重要な任務があるのです。

1-2.高圧ガス保安法とはどんな法律か

高圧ガス保安法とは、高圧ガスを使用する業務を適正かつ安全に行うための法律です。また、高圧ガスの間違った使用による災害を防ぐことも大きな目的と言えるでしょう。さらに、高圧ガス保安法があることによって高圧ガスを業務で使用することへの自主的な保安活動を推進する意味もあります。高圧ガス保安法の意味合いをよく理解することも、冷凍保安責任者には大切なことと認識してください。

1-3.冷凍保安責任者の選任について学ぼう

冷凍保安責任者は、高圧ガス保安法によって一定規模以上の冷凍設備を有する事業所に選任義務があります。大きな設備を持つ現場では、災害発生の規模も大きくリスクが高まることに気付いてください。冷凍保安責任者は、冷凍機械責任者の資格取得者の中から選任を受けます。保安部分を特に強化して、多くの労働者を適切に指導・管理したり設備の保全を行ったり安全に業務を進めたりするために、選任が必要になることを理解しましょう。

1-4.冷凍保安責任者の職務を理解しよう

冷凍保安責任者の職務は、主に以下のようなものを挙げることができます。

  • 高圧ガスを安全に使用するための保安業務
  • 高圧ガスを安全に使用するための指揮・指導業務
  • 高圧ガス使用設備の定期点検と記録の保持
  • 災害発生の防止と発生したときの記録・反省・改善策の提案と実行
  • 冷凍機械責任者のまとめ役としての業務

冷凍保安責任者は、業務内容で危険を伴うことが無いように保安・改善することが職務となります。

2.冷凍保安責任者の職場や求人はどうなっている?

さて、冷凍保安責任者の資格取得者の職場や求人は、どうなっているのでしょうか。実際の職場や求人状況について、詳しく見ていきましょう。

2-1. 冷凍保安責任者はどんな職場で働いている?

冷凍保安責任者は、高圧ガスを使用した冷凍業務を行っている職場で働いているでしょう。たとえば、大型冷凍空調設備を使用した冷凍倉庫や、冷凍食品工場などを挙げることができます。冷凍技術は、私たちの暮らしを便利にするために欠かすことができないもの。冷凍保安責任者が活躍する職場は、想像以上に多く存在すると考えてください。

2-2.冷凍保安責任者の必要性を理解しよう

冷凍保安責任者の必要性は、高圧ガスを安全に管理することで災害を防ぐことにあります。高圧ガスの間違った使用は、大爆発を起こす可能性もあり非常に危険でしょう。つまり、高圧ガスを扱うためには正しい知識で業務にあたったり保安を行ったりする必要があるのです。冷凍保安責任者は、労災や工場災害を防止するために必要性の高い立場にあることを覚えておきましょう。

2-3.冷凍保安責任者の求人や就職状況について

冷凍保安責任者の求人や就職状況については、需要が増えていると言って間違いありません。冷媒(れいばい)を扱う業務を行う場合は、冷凍保安責任者は必要不可欠な存在です。特に、就職・転職市場では冷凍保安責任者の経験の有無は大きなポイントとなります。高圧ガスを使った冷凍技術分野のプロとして、引き合いが多くなることは確実でしょう。

3.冷凍保安責任者と冷凍機械責任者について

冷凍保安責任者と、冷凍機械責任者の違いについて、理解しておきましょう。それぞれの資格の定義や違いについて、頭に入れておいてください。

3-1.冷凍機械責任者とは

冷凍機械責任者とは、冷凍に関する高圧ガスの製造施設で保安分野の業務を行うための国家資格です。最近の冷媒(れいばい)技術の向上に伴い、専門の知識や技術を持った人材が不足することを予想してください。冷凍機械責任者は、専門職として業務にあたりながら安全に高圧ガスを使用するために必要なのです。

3-2.冷凍保安責任者と冷凍機械責任者の違いを理解しよう

冷凍保安責任者と冷凍機械責任者の違いについても、理解しておきましょう。冷凍保安責任者は、冷凍機械責任者の資格保持者から選任することになります。つまり、冷凍保安責任者になるには、冷凍機械責任者の資格が必要と言えるでしょう。冷凍保安責任者を目指す人で、冷凍保安責任者の資格を持っていない人は、冷凍保安責任者の資格取得を目指すことになります。

3-3.冷凍保安責任者になるメリットを知っておこう

冷凍保安責任者になるメリットは、冷凍保安分野のプロとして業務に生かすことができる点です。また、現場では必要不可欠な人材なのは明らかでしょう。昇進や転職のときには、冷凍保安責任者としての実績が有利に働くこきます。無資格の状態よりも、冷凍保安責任者になった方がメリットがあると覚えておきましょう。。

4.冷凍保安責任者の資格について解説!

それでは、冷凍保安責任者の資格について解説していきます。皆さんが取得を希望している冷凍保安責任者について、しっかり学んでくださいね。

4-1.資格の有無は業務にどんな影響を与える?

資格の有無は、業務にどんな影響があるのか知っておきましょう。やはり、資格があることは業務に対する自信を生むことになります。また、冷凍保安責任者として試験に合格した事実は、業務内容をきちんと理解している証拠となるでしょう。資格が無いときと比べて、資格取得後の方がより仕事に打ち込めるようになった人が多いのも、納得できる話ですね。

4-2.冷凍機械責任者の資格を詳しく学ぼう

では、冷凍機械責任者の資格についてより詳しく学ぶことにしましょう。どのような内容資格なのか、またどのような種類があるのかも理解してくださいね。

4-2-1.冷凍機械責任者の種類

冷凍機械責任者には、第一種・第二種・第三種と3種類あります。それぞれ、どのようなレベルの資格なのか解説しましょう。3種類の区分については、以下を参考にしてください。

  • 第一種:1日の法定冷凍能力が300トン以上
  • 第二種:1日の法定冷凍能力が100トンから299トン
  • 第三種:1日の法定冷凍能力が50トンから99トン

上記のように、第一種から第三種までの区分は、現場の法定冷凍能力が基準となっています。

4-2-2.冷凍保安責任者の資格取得のメリット

冷凍保安責任者の資格取得には、いくつかのメリットがあることを知っておきましょう。まずは、職場において必要不可欠な人材となることは明らかです。職務を進めるにあたって、冷凍保安責任者の資格を有する場合と無い場合では、周囲からの信頼が違ってきます。また、深い専門知識を持っていることになるため資格手当や職務手当が支給となる可能性も。皆さんが業界で長く働き続けるためにも、昇給や昇進のためにも、冷凍保安責任者の資格取得は価値が大きいと言えます。

5.冷凍機械責任者の資格取得講習や法定義務講習について解説!

冷凍機械責任者の試験について、詳しく解説します。冷凍機械責任者に合格するには、どのような準備を行うと良いかを考える手助けにしてください。

5-1.冷凍機械責任者の試験資格を知っておこう

冷凍機械責任者になるには、試験を受けて合格する必要があります。試験資格については、学歴は関係ありません。ただし、第一種などは大学で専門教育を修了したレベルと言えるでしょう。冷凍機械の運用や保安に関する専門教育を受けていることが、実質として試験資格になると言えるのです。

5-2.冷凍機械責任者の試験内容について

冷凍機械責任者の試験内容について、解説をしましょう。絶対に合格を手にするためにも、きちんと確認しておいてください。

5-2-1 冷凍機械責任者の実施日と試験内容を解説

冷凍機械責任者の実施日と試験内容は、下記を参考にしてください。

  • 第一種:高圧ガス保安法にかかわる法令・冷凍のための高圧ガスの製造に必要になる高度な保安管理の技術・冷凍のための高圧ガスの製造に必要な通常の応用化学および機械工学
  • 第二種:高圧ガス保安法にかかわる法令・冷凍のための高圧ガスの製造に必要になる通常の保安管理の技術・冷凍のための高圧ガスの製造に必要な基礎的なの応用化学および機械工学
  • 第三種:高圧ガス保安法にかかわる法令・冷凍のための高圧ガスの製造に必要になる初歩的な保安管理の技術

第一種と第二種は3科目、第三種は2科目の試験となります。なお、高圧ガス保安協会で規定の講習を修了、かつ、検定に合格した人は、保安管理技術と学識の受験科目が免除となることを覚えておきましょう。

5-2-2.冷凍機械責任者に実務経験は必要?

冷凍機械責任者の受験資格には、実務経験は問わないとしています。つまり、実務経験が無い学生でも受験は可能ということになるでしょう。就職に有利になるためにも、学生のうちに資格取得を目指すことはとても有意義なことです。ただし、冷凍保安責任者に選任するときには1年以上の実務経験が必要となる点を覚えておいてください。

5-2-3.冷凍機械責任者試験の受験手数料と申し込み方法

冷凍機械責任者試験の受験手数料や申し込み方法については、下記を参考にしてください。受験手数料については、インターネット経由の場合を載せておきます。書面申し込みの場合は、それぞれ数百円程度高くなることも覚えておいてください。

  • 冷凍機械責任者試験の受験手数料:第一種12,400円・第二種8,500円・第三種7,900円
  • 冷凍機械責任者試験の申し込み方法:インターネット経由もしくは書面にて

なお、試験は1年に1回となります。受験の申し込みを忘れないように、気を付けましょう。詳しくは、下記のサイトを参考にしてください。

高圧ガス保安協会の試験概要ページ

5-2-4.冷凍機械責任者の難易度と合格率は?

さて、冷凍機械責任者の難易度と合格率についてお話をしましょう。冷凍機械責任者は、第一種から第三種まであります。このうち、第一種は理科系の大学で専門教育を修了したレベルを想定しているため、難易度が最も高くなると言えるでしょう。

  • 第一種:国家試験で40パーセント程度の合格率
  • 第二種:国家試験で60パーセント以上の合格率
  • 第三種:国家試験で80パーセント以上の合格率

まずは、第三種から資格取得を目指すことが第二種・第一種への近道とも言えるでしょう。もちろん、第二種や第一種から受けても問題はありません。その場合は、難易度が高くなるだけ勉強もハードになることを理解してください。

6.冷凍機械責任者の資格取得講習や法定義務講習について解説!

ここでは、冷凍機械責任者の講習について解説します。冷凍機械責任者には、法律で講習を受けることが義務であることを知っておきましょう。

6-1.冷凍機械責任者の資格取得講習について概要を学ぼう

冷凍機械責任者の講習について、概要を確認しておきましょう。

  • 開催日時:第一種は5月ごろ・第二種と第三種は2月ごろと6月ごろにそれぞれ3日間
  • 開催頻度(ひんど):第一種は年1回・第二種と第三種は年2回の頻度(ひんど)
  • 講習内容:実際の試験科目と同様の内容
  • 講習費用:第一種20,500円・第二種18,400円・第三種15,700円

上記の講習費用は、インターネット申し込みの場合となります。一般申し込みの場合は、それぞれ数百円程度高くなりますので注意してください。なお、講習を受けた人には国家試験の科目免除があるので有利になります。また、試験合格率も高くなるので受講をぜひ検討してください。

6-2.冷凍機械責任者の法定義務講習の概要とは

冷凍機械責任者で冷凍保安責任者の選任がある場合は、高圧ガス保安法によって法定義務講習を受ける必要があります。初回は選任後6か月以内、2回目以降は約5年に1回のペースで講習を受けてください。なお、冷凍機械責任者でも冷凍保安責任者の選任を受けている人だけが対象となるので注意しましょう。そのほか、詳しい内容については下記リンク先を参照にしてください。

高圧ガス保安協会の法定義務講習案内ページ

7.冷凍機械責任者の資格取得のための勉強法

冷凍機械責任者の資格取得のためには、効率の良い勉強が大切です。資格取得のために、どのような勉強を行うと良いか、解説しましょう。

7-1.資格取得の近道は過去問題をこなすことがカギになる

冷凍機械責任者の資格取得の近道は、過去問題をこなすことです。冷凍機械や保安に関する技術は、確実に進歩をしていることでしょう。しかし、基本として必要な知識や技術は変わることがありません。また、試験問題は回答パターンがあるものです。効率良く勉強して合格につなげるためには、冷凍機械責任者の試験で出題した過去問題を何度もこなしてください。なお、問題を解いた後は、必ず答え合わせをすることも忘れないようにしましょう。

7-2.冷凍機械責任者の資格取得のためにおすすめの勉強法

冷凍機械責任者の資格取得には、1日10分でも過去問題やテキストを見る時間を作ることを心掛けると良いです。試験に合格するためには、専門用語や回答パターンに慣れておきましょう。実務経験を積んでいる人でも、試験慣れをしているかどうかで合格率が違ってくることを覚えておいてください。通勤のときや業務開始前など、疲労が溜(た)まっていないときに勉強することをおすすめします。また、同時に受験する人がいる場合は、勉強会を行ってまとめて受験勉強をしても良いでしょう。

8.冷凍保安責任者に関するよくある質問

冷凍保安責任者に関するよくある質問や疑問を、集めました。皆さんもご一緒に、疑問を解決しておいてくださいね。

Q.冷凍保安責任者を選任するときの基準はあるのですか?
A.冷凍保安責任者の選任基準は、冷凍能力の大きさで第一種・第二種・第三種と区分があります。しかし、冷凍機械責任者の資格を持っている人材の中で選任するときに、どんな基準で行っているかは、企業によって異なるはず。冷凍保安責任者は、冷凍機械責任者のまとめ役ともなる立場となります。実際には、現場で適切な指揮や指導ができる人材として認めた人を選任することになるでしょう。

Q.冷凍保安責任者は現場に常駐する必要がありますか?
A.法律では、冷凍保安責任者の常駐に関する記述はありません。つまり、常駐の義務は法律としては定めていないのです。工場などで夜勤を伴う場合でも、24時間態勢での稼動とは困難なはず。しかし、冷凍保安責任者に選任があった人が24時間働くわけではありません。つまり、冷凍保安責任者が常駐する環境が不可能なパターンもあるのです。また、冷凍保安責任者が何らかの理由で休むこともあることになるえしょう。ただし、常駐する必要は無くても、自分が不在のときに保安体制に不備が無い体制に整えることは必要です。

Q.冷凍保安責任者に求める人物像はあるのですか?
A.冷凍保安責任者は、法律によって冷凍業務の保安を管理する立場にあることになります。つまり、業務に対してまじめに取り組む姿勢を重視することに注目しましょう。たとえば、冷凍保安責任者がいい加減な指導や管理を行うことは、重大な災害を引き起こす大きな現任になります。設備と労働者の安全を守りながら業務を進めていく立場としては、仕事に実直な人物を求めると言って良いでしょうね。

Q.冷凍機械責任者の資格は更新制ですか?
A.冷凍機械責任者の資格は、ひとたび免状を受けた後は更新する必要がありません。つまり、現時点では、資格の有効期限は無いことを覚えておきましょう。更新する義務が無い専門資格として、資格取得を希望する人が増えているのも納得できる部分なのです。

Q.冷凍保安責任者の資格がなくても冷凍機械の運転はできますか?
A.冷凍保安責任者のもとであれば、資格がなくても運転は可能です。ただし、冷凍機械を正しく、かつ、安全に扱うことを熟知している必要があります。未経験者が無条件で業務にあたって良いということではないので注意してください。

まとめ

今回は冷凍保安責任者についてさまざまな内容を解説してきました。冷凍保安責任者は、冷凍保安業務に関するプロの立場として高圧ガスを安全に使用・管理するために必要です。冷凍保安責任者になりたい人は、まず、冷凍機械責任者の資格取得が必要なことを理解しましょう。まずは、記事で資格取得のための知識や勉強方法のコツを学んでください。また、ご紹介した教材なども参考にして、実際に試験を受けて資格を取得しましょう。冷凍保安責任者は、今後ますます需要が高くなるため有望です。皆さんの能力を職場で十分に発揮するために、ぜひがんばってみてくださいね。

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