未経験から施工管理を目指せる?資格取得支援がある会社の選び方
2015/10/16
未経験から施工管理を目指したいけれど、「資格がないと難しいのでは」「現場経験がない自分でも採用されるのか」と不安に感じていませんか?建設業界に興味があっても、仕事内容や資格取得の流れが分からないと、一歩踏み出しにくいものです。
施工管理は、工事現場で工程・品質・安全・原価などを管理する仕事です。未経験からいきなりすべてを任されるわけではなく、施工管理補助として書類作成や写真管理、現場確認などを学びながら経験を積む求人もあります。
また、令和6年度から施工管理技術検定の受検資格は見直され、1級の第一次検定は受検年度末時点で19歳以上、2級の第一次検定は17歳以上で受検可能とされています。一方で、第二次検定には第一次検定合格後の実務経験などが必要です【注1】。
この記事では、未経験から施工管理を目指すときの考え方や、資格取得支援がある会社の選び方、求人票で確認したいポイントを解説します。資格を取ってから動くのではなく、実務経験を積みながら資格取得を目指す道もあります。
- 未経験から施工管理を目指せるのか
- 未経験者が施工管理で最初に任されやすい仕事
- 未経験から施工管理技士を目指す流れ
- 資格取得支援がある会社を選ぶポイント
- 未経験向け求人で確認したいこと
- 未経験から施工管理を目指せる求人を確認する
この記事は、次のような方におすすめです。
- 未経験から施工管理を目指したい方
- 施工管理の仕事内容や資格取得の流れを知りたい方
- 資格取得支援がある会社で経験を積みたい方
- 施工管理補助からキャリアを始めたい方
- 建設業界への転職を考えている方
1.未経験から施工管理を目指せるのか
未経験から施工管理を目指すことは可能です。ただし、現場を管理する仕事であるため、最初から一人で現場を任されるわけではありません。
多くの場合、施工管理補助やアシスタントとして、現場の流れや書類作成、写真管理、安全確認などを学びながら経験を積んでいきます。
1-1.施工管理は現場を支える管理の仕事
施工管理は、建設工事が計画どおりに進むように、工程・品質・安全・原価などを管理する仕事です。
職人として直接作業する仕事とは異なり、現場全体の進み具合を確認したり、協力会社と調整したり、発注者や設計者とやり取りしたりします。
未経験の段階では、専門用語や工事の流れが分からず戸惑うこともあります。しかし、現場で一つずつ覚えていけば、図面の見方や安全管理、工事写真の撮り方、工程表の読み方などが少しずつ身についていきます。
1-2.最初は施工管理補助から始めることが多い
未経験者の場合、最初は施工管理補助として働くケースが多くあります。
施工管理補助では、現場写真の撮影、書類整理、安全掲示物の準備、協力会社への連絡、図面や工程表の確認など、先輩のサポートをしながら業務を覚えていきます。
補助業務と聞くと地味に感じるかもしれませんが、施工管理の基本を知るうえでは大切な経験です。現場の流れを理解しないまま管理だけを任されるより、基礎を積み上げたほうが後の仕事を進めやすくなります。
1-3.資格は働きながら目指すこともできる
施工管理技士の資格は、建設業界でキャリアアップを目指すうえで役立つ資格です。
令和6年度以降、1級の第一次検定は19歳以上、2級の第一次検定は17歳以上で受検可能とされ、第一次検定の入口は広がっています。一方で、1級・2級の第二次検定には、第一次検定合格後の一定期間の実務経験などが必要です【注1】。
そのため、未経験から施工管理を目指す場合は、働きながら現場経験を積み、資格取得を目指す流れが現実的です。
未経験から始めるなら、資格取得だけでなく、実務経験を積める会社を選ぶことが大切です。
2.未経験者が施工管理で最初に任されやすい仕事
未経験で施工管理に入ると、まずは先輩社員のサポートをしながら、現場の基本を覚えることが多いです。
ここでは、未経験者が最初に任されやすい仕事を見ていきましょう。
2-1.工事写真の撮影と整理
施工管理補助で任されやすい仕事の一つが、工事写真の撮影と整理です。
工事写真は、工事が適切に進んでいることを記録するために必要です。施工前、施工中、施工後の状態や、隠れてしまう部分の施工状況などを写真で残します。
最初は、どのタイミングで何を撮ればよいのか分からないかもしれません。先輩に確認しながら、工事写真の目的や撮影ルールを覚えていくことが大切です。
写真管理を通じて、現場の流れや工事の順番も少しずつ見えてきます。
2-2.安全書類や現場書類の作成補助
施工管理では、現場を安全に進めるための書類や、工事の進行を記録する書類を扱います。
未経験者は、安全書類、作業員名簿、施工体制台帳、日報、検査書類、提出資料などの作成補助を任されることがあります。
書類作成は現場管理の土台です。最初は言葉が難しく感じるかもしれませんが、書類を通じて、誰が現場に入り、どの作業を行い、どのような安全対策が必要なのかを理解できるようになります。
2-3.工程表や図面の確認
施工管理補助では、工程表や図面を確認する機会もあります。
工程表では、工事がどの順番で進むのか、どの作業がいつ行われるのかを確認します。図面では、建物や設備がどのように作られるのかを読み取ります。
最初から完璧に理解する必要はありません。分からない記号や専門用語をメモし、先輩に確認することから始めましょう。
今日できることとして、求人を見る前に「建築」「土木」「管工事」「電気工事」のうち、どの分野に興味があるかを書き出してみてください。分野を絞ると、学ぶべき内容や求人の見方が整理しやすくなります。
2-4.協力会社や職人との連絡
施工管理では、多くの協力会社や職人とやり取りします。
未経験のうちは、先輩の指示を受けて連絡事項を伝えたり、作業予定を確認したりすることがあります。
現場では、伝え方や確認の仕方がとても大切です。あいまいな伝え方をすると、作業ミスや手戻りにつながることもあります。
最初は緊張するかもしれませんが、相手に確認しながら丁寧に伝えることを意識しましょう。連絡や調整の経験は、施工管理として成長するうえで大きな力になります。
3.未経験から施工管理技士を目指す流れ
未経験から施工管理技士を目指す場合、資格だけを先に考えるのではなく、実務経験とセットで考えることが大切です。
ここでは、資格取得までの流れを整理します。
3-1.施工管理補助として現場経験を積む
まずは、施工管理補助として現場経験を積むことが基本になります。
現場写真、書類作成、工程確認、安全確認、図面の読み方などを学びながら、施工管理の仕事を理解していきます。
未経験者向けの求人では、研修制度やOJTが用意されている会社もあります。先輩の指導を受けながら、段階的に仕事を覚えられる環境かどうかを確認しましょう。
焦って資格だけを取ろうとするより、実務経験を積みながら勉強するほうが、試験内容も理解しやすくなります。
3-2.第一次検定で基礎知識を身につける
施工管理技士の第一次検定では、施工管理に必要な基礎的な知識が問われます。
令和6年度以降は、1級の第一次検定が19歳以上、2級の第一次検定が17歳以上で受検可能とされています【注1】。未経験や経験が浅い方でも、年齢要件を満たせば第一次検定から挑戦しやすくなっています。
第一次検定に合格すると「技士補」として位置づけられます。学習を通じて、施工管理の基礎知識を整理できる点もメリットです。
ただし、資格取得を仕事に活かすには、実務経験も重要です。勉強と現場経験を並行して進める意識を持ちましょう。
3-3.実務経験を積んで第二次検定を目指す
第二次検定では、第一次検定合格後の実務経験などが必要になります【注1】。
そのため、未経験から施工管理技士を目指す場合は、どの会社でどのような実務経験を積むかが重要です。
施工管理補助として入社しても、ずっと補助業務だけで管理業務に関われなければ、資格取得後のキャリアにつながりにくいことがあります。
求人を選ぶときは、施工管理補助から担当者へステップアップできるか、工程・品質・安全・原価管理に関われるか、実務経験証明に会社が協力してくれるかを確認しておきましょう。
4.資格取得支援がある会社を選ぶポイント
未経験から施工管理を目指すなら、資格取得支援がある会社を選ぶことも大切です。
資格取得支援がある会社では、受験費用や講習費用の補助だけでなく、勉強時間や実務経験の面で支援を受けられる場合があります。
4-1.受検料・教材費・講習費の補助がある
資格取得支援の代表的な制度が、受検料や教材費、講習費の補助です。
施工管理技士を目指す場合、テキスト、問題集、講習、模擬試験などに費用がかかることがあります。未経験から学ぶ場合は、独学だけでは不安を感じる方もいるでしょう。
会社によっては、受検料を負担してくれる、合格時に費用を補助してくれる、指定講習を受けられるなどの制度があります。
求人票に「資格取得支援あり」と書かれている場合は、どの費用が対象になるのか、合格前でも支援があるのか、何回まで利用できるのかを確認しておきましょう。
4-2.試験前の勤務や休暇に配慮がある
資格取得には、勉強時間の確保も必要です。
施工管理の仕事は、現場状況によって忙しくなることがあります。残業が多い会社では、勉強を続けるのが難しくなるかもしれません。
資格取得に理解がある会社では、試験前の勤務調整、講習日の休暇、勉強時間を確保しやすい現場配属など、勤務面で配慮してくれる場合があります。
求人票だけでは分かりにくい部分なので、面接や転職相談の場で「未経験者の資格取得をどのように支援していますか」と確認しておくと安心です。
4-3.実務経験を積める現場に配属される
未経験から施工管理技士を目指すなら、実務経験を積める現場に配属されるかが重要です。
資格取得支援制度があっても、実際の業務が施工管理と関係しにくい内容では、経験を積みにくくなります。
求人票では、施工管理補助、現場管理補助、工程管理補助、品質管理、安全管理、写真管理、書類作成などの業務があるかを確認しましょう。
また、建築、土木、管工事、電気工事など、自分が目指したい資格区分に合う工事を扱っているかも見ておきたいポイントです。
4-4.先輩社員の取得実績がある
資格取得支援が本当に機能しているかを見るには、先輩社員の取得実績も参考になります。
過去に未経験から入社して施工管理技士を取得した人がいる会社では、育成の流れや書類手続きが整っている可能性があります。
面接では、「未経験入社で施工管理技士を取得した方はいますか」「資格取得までの平均的な流れはありますか」と聞いてみるとよいでしょう。
資格取得支援がある会社を選ぶときは、制度の有無だけでなく、実際に未経験者が育っているかを確認することが大切です。
5.未経験向け求人で確認したいこと
未経験から施工管理を目指す場合、求人票の見方がとても重要です。
「未経験歓迎」と書かれていても、教育体制や仕事内容は会社によって違います。入社後にギャップを感じないように、確認すべきポイントを整理しておきましょう。
5-1.研修やOJTの内容
未経験者向け求人では、研修やOJTの内容を確認しましょう。
入社後に座学研修があるのか、現場で先輩に同行しながら覚えるのか、どのくらいの期間で一人の担当業務を任されるのかを見ておくことが大切です。
「未経験歓迎」と書かれていても、実際には早い段階で現場を任される会社もあります。反対に、段階的に仕事を覚えられる会社なら、安心して経験を積みやすくなります。
5-2.仕事内容が補助業務だけで終わらないか
未経験者は最初に補助業務から始めることが多いですが、ずっと補助業務だけではキャリアが広がりにくくなります。
求人票では、将来的に工程管理、品質管理、安全管理、原価管理などに関われるかを確認しましょう。
施工管理技士を目指すなら、現場でどのような管理業務を経験できるかが大切です。補助から担当者へ進める流れがあるかを見ておきましょう。
5-3.資格手当や昇格条件
施工管理技士を取得した後、資格手当や昇格に反映されるかも確認したいポイントです。
資格取得支援があっても、取った後の待遇が分からないと、努力が報われにくく感じることがあります。
求人票では、資格手当、合格祝い金、昇格条件、現場代理人や主任技術者へのステップアップなどを確認しましょう。
資格を取った後にどのようなキャリアがあるのかが見える会社ほど、長く働くイメージを持ちやすくなります。
5-4.残業・休日・出張の実態
未経験から施工管理を始める場合、仕事内容だけでなく働き方も確認しましょう。
施工管理は現場状況によって忙しくなることがあります。残業や休日出勤、出張、転勤の有無は、入社前に確認しておきたい項目です。
特に資格取得を目指す場合、勉強時間を確保できる働き方かどうかが重要です。
年収だけで求人を選ぶと、入社後に「勉強する余裕がない」と感じることがあります。働きながら資格取得を目指すなら、勤務時間や休日も含めて判断しましょう。
6.未経験から施工管理を目指せる求人を確認する
未経験から施工管理を目指すなら、教育体制や資格取得支援がある会社を選ぶことが大切です。
求人票だけでは、実際にどのような研修があるのか、施工管理補助からどのように成長できるのかが分かりにくいこともあります。
6-1.施工管理求人.jpで相談できること
施工管理求人.jpは、施工管理をはじめ、建設業界の求人に特化した転職支援サービスです。
施工管理、発注者支援、設計、積算、購買など、建設業界の求人を相談できるため、未経験から施工管理を目指したい方や、資格取得支援がある会社を探したい方にも使いやすいサービスです。
未経験向けの求人では、教育体制、仕事内容、資格取得支援、働き方を比較することが重要です。建設業界に詳しい相談先を使うことで、自分に合う求人を整理しやすくなります。
6-2.資格取得前でも情報収集に使える
転職支援サービスは、資格を取ってから使うものと思われがちです。
しかし、未経験から施工管理を目指す場合は、資格取得前に「どの会社なら経験を積みながら資格を目指せるか」を知ることが大切です。
たとえば、次のような点を確認できます。
- 未経験から応募できる施工管理求人があるか
- 施工管理補助から経験を積める求人があるか
- 資格取得支援制度がある会社はどのくらいあるか
- 研修やOJTが整っている会社はあるか
- 資格取得後に手当や昇格があるか
転職を急いで決める必要はありません。まずは、未経験から施工管理を目指せる求人がどのようにあるのかを知るだけでも、今後の判断材料になります。
6-3.最初の職場選びが資格取得につながる
未経験から施工管理を始める場合、最初の職場選びはとても大切です。
教育体制がある会社で基礎を学べるか、実務経験を積める現場に配属されるか、資格取得を支援してもらえるかによって、数年後のキャリアが変わります。
資格を取ってから働くのではなく、働きながら資格取得を目指す道もあります。だからこそ、求人票では「未経験歓迎」だけでなく、育成制度や資格支援の中身まで確認しましょう。
未経験から施工管理を目指すなら、資格取得を後押ししてくれる職場を選ぶことが、将来のキャリアにつながります。
施工管理求人.jpで未経験から施工管理を目指せる求人を確認する
まとめ
未経験から施工管理を目指すことは可能です。最初は施工管理補助として、工事写真の撮影、書類作成、工程表や図面の確認、協力会社との連絡などを学びながら経験を積む流れが一般的です。
施工管理技士の資格は、働きながら目指すこともできます。令和6年度以降、第一次検定は受けやすくなっていますが、第二次検定には実務経験などが必要です。そのため、資格取得を考えるなら、実務経験を積める職場を選ぶことが大切です。
7-1.未経験から施工管理を目指すときの確認ステップ
- 仕事内容を理解する: 施工管理は、工程・品質・安全・原価などを管理し、現場を支える仕事です。
- 補助業務から経験を積む: 写真管理、書類作成、図面確認、連絡調整などから現場の流れを覚えましょう。
- 資格取得の流れを知る: 第一次検定と第二次検定の違い、実務経験の必要性を確認しておくと安心です。
- 資格取得支援がある会社を探す: 受検料や講習費の補助、試験前の配慮、先輩の取得実績を確認しましょう。
- 求人票で教育体制を見る: 未経験歓迎だけでなく、研修、OJT、ステップアップの流れを見ておくことが大切です。
未経験から施工管理を目指すときは、不安があって当然です。大切なのは、最初から完璧にできることではなく、現場で学びながら経験を積める環境を選ぶことです。
資格取得支援や教育体制がある会社を知ることで、施工管理としてのキャリアを始めやすくなります。まずは、自分に合う求人があるかを確認してみましょう。
出典
【注1】:「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります|国土交通省」
URL:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001707687.pdf
【注2】:「建設業の人材確保・育成に向けて|国土交通省」
URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001305188.pdf
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