電気工事施工管理技士になりたい! 人気の参考書はどれ?
2016/03/14
電気工事施工管理技士は、電気工事を生業としている方ならば取得しておくと非常に有利な資格です。
会社で取得を推奨しているところも多く、取得のバックアップや資格手当をつけてくれる会社もあるでしょう。
そこで、今回は電気工事施工管理技士の参考書についてご紹介します。
電気工事施工管理技士を独学で取得しようと思う場合、参考書選びは欠かせません。
人気の参考書とはどのようなものでしょうか?
また、独学以外の勉強法についてもご紹介します。
電気工事施工管理技士の資格取得を目指している方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.電気工事施工管理技士とはどのような資格?
電気工事施工管理技士とは、国家資格である施工管理技士の一種です。
人が長時間滞在する建物には、電気が欠かせません。
照明だけでなく空調や上水道や排水なども電力が必要です。
ですから、建物が大きくなるほど複雑な電気工事が必要になるでしょう。
電気工事を行うには、専門的な知識が必要です。
そのため、電気工事を行うには電気工事士をはじめとする資格を取得しなければなりません。
電気工事施工管理技士とは、そんな電気工事の計画を立てたり、安全、品質管理を行えたりする資格です。
つまり、施工管理技士が立てた計画に沿って工事が進められます。
大規模な建物や施設の工事ほど電気施工管理技士の能力によって工事の進み具合が変わってくるでしょう。
電気工事施工管理技士には1級と2級があり、1級を取得すれば建築業者が新しく営業所を開設した際、一般、特殊両方の建設業の専任技術者になれます。
2級の場合は一般建設業の専任技術者になれるのです。
また、1級は監理技術者に、2級は主任技術者に専任できます。
どちらも建設工事現場には必ずいなければならない技術者です。
ですから、会社によっては資格取得を奨励しているところも多く、資格手当がある会社もあるでしょう。
2.電気工事施工管理技士の資格を取得する方法は?
電気工事施工管理技士の資格を取得するには、学科試験と実地試験の両方に合格する必要があります。
また、電気工事施工管理技士は誰でも受験できるわけではありません。
電気工事の実務経験が必要です。
ただし、第一種電気工事士の資格を取得している方は取得した後の実務経験は不要になります。
しかし、第一種電気工事士の資格を交付されるには実務経験が必要なので、厳密には全く実務経験がない方は受験することができないのです。
実務期間は取得した資格と学歴により異なりますので、詳しくは(財)建設業更新基金のホームページで確認してください。
ちなみに、1級と2級では必要な実務経験の期間が違います。
ですから、まず2級を取得してから1級を取得する方も多いでしょう。
3.電気工事施工管理技士の難易度や合格率は?
電気工事施工管理技士は、電気工学等、施工管理法、法規の3科目の学科試験。
そして、施工管理法の筆記試験による実地試験のふたつです。
2級の場合は学科試験と実地試験を同時に行いますが、1級の場合は学科試験に受かった人だけが実地試験を受験できます。
また、学科試験にだけ合格したという場合は、1年間だけ学科試験が免除になるのです。
ですから、学科試験にだけ合格したという方は、ぜひ次の年に実地に合格しましょう。
電気工事施工管理技士の合格率は1級、2級とも45%~50%です。
合格率だけ見れば高いですが、実務経験者しか受験できない試験では決して易しい試験ではないでしょう。
また、資格試験の難易度は「普通」です。
これは、独学でも勉強していれば合格できますが無勉強では絶対に合格できないという難易度になります。
4.電気工事施工管理技士の参考書の選び方と独学の問題点
この項では、電気工事施工管理技士を独学で勉強する場合の参考書の選び方や、独学の問題点をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
4-1.参考書の選び方
電気工事施工管理技士の参考書や過去問題集はAmazonなどのインターネット通販や、書店で手に入ります。
特に、Amazonは品ぞろえが豊富で評判を星の数で表示してあるので、人気の参考書が一目で分かるでしょう。
長年出版され続けている参考書が、改定を重ねたものが人気の高い傾向にあります。
また、職場に資格取得者がいた場合は使った参考書を聞いてみてもよいでしょう。
さらに、インターネットで検索すると、お勧めの参考書を紹介しているところもあります。
これらを見てある程度参考書を絞りこんでから、実際に中身を確認してから買うとよいでしょう。
4-2.電気工事施工管理技士の参考書にはどんなものがある?
1級電気工事施工管理技士 受験対策問題集
10年分の過去問920問を収録、しっかりとポイントをおさえて答えの解説をしているのでわかりやすいです。学科試験の対策としてはこの一冊でも十分ですが、さらに知りたい知識が増えてきた場合は追加で解説書を購入するとより良いかと思います。
1級電気工事施工管理技術検定試験問題解説集録版
最近の6年間は問題・解説、他4年間は問題・ヒント、といった10年分の過去問が集約された問題集です。出題傾向の一覧や、解答要点が太字になっていたり、受験者にとっては頼りがいがあります。さらに知識を深めたい人は別の本も必要かもしれません。
1級電気工事施工管理技士 受験対策テキスト
ある程度勉強が終わって復習目的で使用するのによさそうなので、他の参考書と一緒に勉強すると良さそうです。要点を絞らず「とりあえず全部書きました」という感じもあるので、いきなりこの本で勉強しようとすると挫折してしまう可能性があります。
最速合格!2級電気工事施工管理技士試験 学科 50回テスト
50回分のテーマ別小テストが用意されていて、合格ラインと制限時間を実戦的に体感できます。見開き2ページに問題、次の見開きに解説を載せる構成になっているので、とても使いやすいです。イラストや重要なポイントの強調など、初心者にとってわかりやすい内容となっています。
わかりやすい! 2級電気工事施工管理 学科・実地
見やすくて使いやすい構成になっているので、タイトルのとおり「わかりやすい!」です。過去問題の分析も、本当に出るところだけをしっかり解説してくれているので助かります。実地試験の解説も詳しく書いてあり、この一冊である程度カバーできそうです。
2級電気工事施工管理技術検定試験模範解答集
過去問の数は6年間分ということで、安心して合格を目指すには少し物足りない感じがします。とはいえ、学科試験および実地試験の全問題と解答・解説を収録し、内容としてはしっかりしているので、多少の知識を有している人には良いでしょう。
4-3.独学で勉強する方法と問題点
施工管理技士の勉強法は、参考書を読んで過去問題を解くのくりかえしです。
参考書を読んで理解したつもりになっても過去問題がスムーズに解けなければ、理解不足でしょう。
合格者は、平均して4~5回過去問題を解いているそうです。
ですから、1度だけでなく、時間が許す限り解いてみましょう。
また、過去問題が解けない場合は、もう一度参考書の該当箇所を読んでみてください。
これをくりかえせば力がついていきます。
さらに、電気工事施工管理技士の試験を受ける方は、ほとんどが仕事をしながら勉強するでしょう。
社会人になると、学生時代のようにまとまった時間を勉強に充てることはできません。
週末にまとめて勉強したいという方もいるでしょう。
しかし、施工管理技士の試験の勉強範囲は広いので、週末にまとめてやったくらいではなかなか範囲が終わりません。
ですから、毎日1時間だけでも勉強するようにしましょう。
独学で勉強する問題点はこのほかにも、理解ができない場所への対処法があります。
分からない箇所が出てくると、参考書を読み直したり、インターネットで調べたりするでしょう。
それでも分からない場合は、そこで勉強が挫折してしまいがちです。い
くら実務経験があるからといっても、参考書を読んだだけでは分からない、という箇所は決して少なくありません。
ですから、ここを解決する方法を見つけないと、独学で合格するのは難しいでしょう。
おわりに
今回は独学で電気工事施工管理技士の試験勉強をする場合の参考書についていろいろとご紹介しました。
なお、参考書の内容は数年おきに改訂されます。
ですから、あまり古い参考書は役に立ちませんので注意しましょう。
通信教材は参考書に比べると値段は高いですが、サポートや添削もついてきますので一概に比較することはできません。
ですが、より丁寧な指導をしてくれるのは、通信教材の方でしょう。
独学に自信がないという方は通信教材を使って勉強した方が合格しやすいです。
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