
給水装置工事主任技術者の年収や給料は? 資格取得のコツも!
2017/01/30
2021/04/07
給水装置工事主任技術者は、就職や転職に有利な資格として注目が集まっています。しかし、年収や給料は実際にどうなっているのか気になることでしょう。そこで、今回は給水装置工事主任技術者の年収や給料にクローズアップして解説します。資格取得のコツを含めて、詳しくご紹介するのでぜひ読んでみてください。これから資格取得を考えている人や、就職後の年収や給料が気になっている人は必見ですよ。
- 給水装置の基礎知識を学ぼう
- 給水装置工事主任技術者について
- 給水装置工事主任技術者の年収について
- 給水装置工事主任技術者の資格について
- 給水装置工事主任技術者の試験について解説
- 給水装置工事主任技術者の資格や年収に関するよくある質問
記事を読むことで、給水装置工事主任技術者のことが深く理解できるようになります。また、実際の年収や給料の目安がわかるので就職や転職を考えるときに参考になることでしょう。まずは、内容をしっかり読み進めてみてください。
1.給水装置の基礎知識を学ぼう
まずは、給水装置の基本を学ぶことにします。給水装置そのものや給水装置工事について理解しましょう。
1-1.給水装置とは
給水装置とは、配水管の分岐点から蛇口までの給水管と、蛇口などの給水用具のことです。給水装置が存在することで、公共用水を企業や家庭に引き込んで使うことができます。給水装置を適切な状態に管理・維持することは、水を安定して供給するためにも大切なことなのです。
1-2.給水装置工事とは
給水装置工事と呼ぶのは、給水装置の新設だけではありません。たとえば、改造や修繕・撤去のための工事も含みます。根拠は、水道法第3条第11項です。給水装置工事を適切かつ安全に行うことで私たちはいつでも水道を利用することができます。水が使用できないことは、生活の質を大きく損ねるためとても重要な工事なのです。
2.給水装置工事主任技術者について
給水装置工事主任技術者について、概要や職務を解説します。資格取得のための基本ですから、しっかり頭に入れておきましょう。
2-1.給水装置工事主任技術者の概要
給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事に関する幅広い知識や経験を身に付けていることを示す資格です。資格取得のためには、国家試験に合格する必要があります。また、実際の職務に当たるためには、厚生労働大臣から免状の交付を受けておいてください。
2-2.給水装置工事主任技術者の職務とは
主な職務に関しては、以下をご覧ください。
- 給水装置工事の実施・点検
- 給水装置工事にかかわる者の技術指導や監督
- 給水装置工事における水道事業者との連絡調整業務
- 給水装置の材質や構造の確認
給水工事主任技術者は、給水装置工事に関するプロフェッショナルとして幅広い職務に当たっているのです。
2-3.給水装置工事主任技術者の目的とは
給水装置工事主任技術者の目的は、給水装置工事の確実性と安全性を高めることにあります。いい加減な工事をしていては、適切な給水ができません。また、工事ミスが起きると重大な事故につながることもあります。給水装置や工事に関して正しい知識と経験を積んだ人材が責任を持って管理することは、必要不可欠なことなのです。
3.給水装置工事主任技術者の年収について
給水装置工事主任技術者は、年収がどのくらいになるのでしょうか。年収や手当ての金額や求人についてなどについても解説します。
3-1.給水装置工事主任技術者の年収や手当ては?
給水装置工事主任技術者の年収は、平均300万円から500万円です。実務経験が長かったりマネージャー業務などほかの職務を兼任したりする場合は、年収600万円以上になることもあります。資格手当てに関しては、支給のある職場で毎月数千円程度です。在職中に資格取得をした場合は、別途数万円の資格取得祝いの支給があることもあります。
3-2.給水装置工事主任技術者の職場について
給水装置工事主任技術者は、主に以下の職場で活躍しています。
- 水道事業者
- 水道工事会社
- 工事管理会社
- 建設会社
- ビル管理会社
資格取得者には、多くの企業が活躍の場を用意しています。
3-3.給水装置工事主任技術者の求人について
給水装置工事主任技術者は、指定給水装置工事事業者の認定を受けるために職場に置く必要があります。そのため、多くの企業が求人を出している状況です。ただし、求人数が多くても条件のいい職場は、すぐに採用が決まってしまいます。求人情報は常にチェックして、就職や転職の機会を逃さないようにしましょう。また、求人情報を見るときは、仕事内容に見合う待遇であるかどうかも確認してくださいね。
3-4.給水装置工事主任技術者の年収に関するそのほかのこと
給水装置工事主任技術者は、経験がものを言う資格です。そのため、実務経験が豊富であることが年収の高さにつながりやすくなります。ただし、中小企業では年収に上限があるのも事実です。より高収入を目指すためには、実務経験を幅広く積みながらも大企業をはじめとして業績のいい職場への転職も考え、常に動けるようにしておきましょう。
4.給水装置工事主任技術者の資格について
給水装置工事主任技術者の資格について詳しく解説します。資格取得のメリットや、難易度について学んでください。
4-1.給水装置工事主任技術者資格のメリット
- 給水装置を扱う企業にとって必要不可欠な人材となる
- 給水装置に関する仕事の幅が広がる
- 資格取得手当ての支給や年収アップが期待できる
- 転職・再就職にも有利になる
給水装置工事主任技術者は、仕事に困ることはありません。たくさんのメリットがあるので、ぜひ資格取得を目指してくださいね。
4-2.給水装置工事主任技術者資格の難易度について
平成28年度における給水装置工事主任技術者の試験は、申込者数16,716人・受験者数14,459人・合格者数4,875人で、合格率は33.7%でした。つまり、約3人にひとりが合格できたわけですね。難易度としては、難しい部類に入ると言っていいでしょう。しかし、学習計画を立てて進めていけば取得できるレベルです。
5.給水装置工事主任技術者の試験について解説
給水装置工事主任技術者の試験について、具体的に解説します。確実に合格を手に入れるためにも、じっくり学びましょう。
5-1.給水装置工事主任技術者の受験資格
給水装置工事主任技術者の資格試験を受けようとする人は、給水装置工事に関する3年以上の実務経験が必要になります。実務未経験者には、受験資格が無いので注意しましょう。なお、給水装置の設置もしくは変更の工事に関する実務が実務経験として認められます。見習いとして従事しても実務経験になるので覚えておきましょう。
5-2.給水装置工事主任技術者の試験概要
- 試験科目:8科目(公衆衛生概論・水道行政・給水装置の概要・給水装置の構造および性能・給水装置工事法・給水装置施工管理法・給水装置計画論・給水装置工事事務論)
- 試験日時:毎年1回10月下旬(5月下旬申し込み開始)
- 試験地:北海道・東北・関東・中部・関西・中国四国・九州・沖縄
- 申し込み方法:インターネット申込書作成システムを利用
- 受験料:16,800円
なお、より詳しい内容に関しては下記を参考にしてください。
5-3.試験の合格基準について
試験の合格基準には、以下の3点をいずれも満たしていることが必要です。
- 必須6科目(公衆衛生概論・水道行政・給水装置工事法・給水装置の構造および性能・給水装置計画論・給水装置工事事務論)の合計が26点以上であること
- 全8科目の総得点が38点以上であること
- それぞれの科目で最低得点を満たしていること(公衆衛生概論 1点・水道行政 2点・給水装置工事法 4点・給水装置の構造および性能 4点・給水装置計画論 2点・給水装置工事事務論 2点・給水装置の概要 4点・給水装置施工管理法 4点)
いずれかの条件を満たさないときは、不合格となります。科目別に合格基準を満たしていても、翌年度の科目受験免除とはなりません。
5-4.試験に関するそのほかのこと
過去の試験に出た問題は、公益財団法人給水工事技術振興財団の該当ページからダウンロードが可能です。過去問を攻略することは、試験合格に大きな意味を持ちます。自分の苦手分野を発見できるだけでなく、試験形式に慣れることができるという点からも、ダウンロードして活用しましょう。現在は、過去5年分の過去問を利用できますよ。
5-5.給水装置工事主任技術者試験の注意点
給水装置工事主任技術者試験は、すべてマークシート方式による回答となります。正解しているのに、マークの場所を間違えるとご誤答となってしまうので注意しましょう。1問ずつ、確実にマークをすることが合格につながります。また、わからない問題はとりあえずマークをしておき、後から考え直しましょう。そのためにも、試験時間内にすべての問題を解いて見直しができるような時間配分をしておくことが大切です。
6.給水装置工事主任技術者の資格や年収に関するよくある質問
最後に、給水装置工事主任技術者の資格や年収に関するよくある質問に回答します。今まで学んだことの総仕上げとしても確認しておきましょう。
6-1.給水装置工事主任技術者は女性でも活躍できる資格ですか?
給水装置工事主任技術者は、男性が多く活躍している資格です。しかし、女性であっても取得は可能となります。当然ながら、現場で活躍することも可能です。現時点では男性の多い職場ですが、男女の区別無く仕事をしたいと考える女性にはチャンスが多いとも言えます。女性であることを理由に資格取得をあきらめないでください。
6-2.給水装置主任技術者と併せて持つといい資格はありますか?
たとえば、建築士・管工事施工管理技士・ボイラー技士など、建築系や現場系のほかの国家資格を併せて持つとより幅広い職務を担当できます。他分野の知識が加わることで、現場でもより適切な指示や行動ができるからです。働きながらの資格取得は大変ですが試してみる価値はあります。
6-3.給水装置工事主任技術者は更新義務がありますか?
給水装置主任技術者をひとたび取得した後は、資格取得者として職務に当たることができます。資格に関しては、更新義務はありません。ただし、氏名などに変更があったときなどは、登録内容の書き換え申請をしておきましょう。また、免状や給水装置工事主任技術者証に関しては10年に1度のペースで写真の書き換えをする必要があります。手続き期間を過ぎても罰則は無いものの、きちんと更新してくださいね。なお、更新が必要な場合は、下記を参照にして手続しましょう。
公益財団法人給水工事技術振興財団の「写真の書き換え制度」説明ページ
6-4.給水装置工事主任技術者として独立開業もできますか?
給水装置工事主任技術者は、通常企業に属して仕事を進めていくことが多くなります。ただし、独立開業することも可能です。まずは、企業で幅広く実務経験を積んでいきましょう。また、独立開業後を考えると人脈づくりも考えて行動してください。企業名のバックアップが外れた後でも仕事を依頼してもらうためには、クライアントとなる企業と信頼関係を築いておくことが大切です。
6-5.給水装置工事主任技術者試験に向けたおすすめの勉強法は?
給水装置工事主任技術者試験は、過去問題や練習問題を多くこなして対策をしていくことが大切です。独学で取得を目指すためには、試験当日までの学習プランを立てて計画的に取り組んでいきましょう。通勤時間など、すき間時間を活用することもおすすめです。市販のテキストやDVD教材などをうまく活用すると、必要なことが頭に入りやすくなるだけでなく実践力も身に付きます。
まとめ
今回は、給水装置工事主任技術者について詳しく解説をしました。給水装置は、私たちの暮らしに欠かすことができないものです。資格取得者は、就職や転職に有利になるため、ぜひ取得を目指してください。なお、年収や給料を上げるためには実務経験を積んで幅広い仕事を扱うことも大切です。資格取得は、あくまでもスタートに過ぎません。給水装置工事主任技術者として高い報酬を得たい場合は、常に新しい知識や技術の吸収に励みましょう。
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