ビルメンの仕事がきついのは本当? 仕事内容や取得すべき資格を解説

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「ビルメンの仕事はきつい」とよく聞きますが、果たしてその噂(うわさ)は本当なのでしょうか。年々、需要が高まっているビルメンは、オフィスビルや商業施設などを全般的に管理する仕事なので、確かに仕事量は多く幅広い傾向があります。しかし、実際にビルメンとして働いている方の多くはやりがいを感じているのです。本記事では、そんなビルメンの仕事内容や取得すると便利な資格などについて解説します。

  1. ビルメンの仕事内容は幅広い
  2. ビルメンの仕事がきついのは本当?
  3. ビルメンとして働く方法と取得したほうがいい資格
  4. ビルメンに関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルメンの仕事が本当にきついのか、その疑問が解決できます。気になっている方は、ぜひチェックしてください。


1.ビルメンの仕事内容は幅広い

まずは、ビルメンの仕事がどのような内容なのかチェックしておきましょう。また、主な職場や魅力などについても解説します。

1-1.ビルメンは異常がないかチェックする仕事

ビルメンの仕事内容を簡単に説明すると、ビルや建物に異常がないかどうか毎日チェックすることです。多くの人が出入りする建物ほど、毎日異常の有無をチェックするだけでも大変な作業になるでしょう。清掃員とは違い、ほとんどのビルメンは建物の地下などにあるモニターが設置されている事務所にいます。利用者からは見えない裏方の仕事がほとんどです。具体的な仕事内容に関しては、以下のような内容があります。

  • 電気・空調設備等の管理とメンテナンス
  • 電気・水道・ガス等のメーター記録と管理
  • 不具合のある設備の保守・点検・業者手配

主に、建物の中にある設備管理とメンテナンスの仕事が中心となりますが、職場にとっては警備や清掃業務も兼任することがあります。また、オーナーとテナントの橋渡し的な役割を担うこともあるでしょう。ビルメンの仕事は表に出ませんが、内容は多岐にわたるものです。

1-2.ビルメンの職場はオフィスビル・病院・商業施設など

基本的に、多くの人が出入りする建物にはビルメンが存在しています。オフィスビル・商業施設・病院・ホテル・学校などの建物がビルメンの主な職場です。職場によって仕事内容に違いがあり、勤務時間や残業の有無・仕事量の多さにも違いが出てきます。ビルメンとして働く場合は、職場の特徴もきちんと把握することが大切です。

1-3.ビルメンの平均年収は300万~400万円

ビルメンの仕事がきついといわれているのは、平均給与にも大きく関係しています。職場によって多少の違いはありますが、平均年収は約300万~400万円です。ビルメンとして実力がある方は大企業に勤める可能性もあるので、中には500万円以上の方もいます。ただし、未経験者や初心者は仕事量にあわない給与で不満を感じることもあるようです。また、基本給が少なくても、資格手当などで稼いでいる人もいます。資格を取得することで得られる手当は、基本給にプラスされるので給与面からみると大きなメリットになるのです。

1-4.ビルメンの魅力はたくさんある

仕事がきついと噂されていても、ビルメンにはたくさんの魅力とやりがいがあります。たとえば、大きな建物を支えるという使命感と達成感です。基本的に、ビルメンの仕事は裏方なので華やかな仕事ではありませんが、利用者の安心・安全を陰で守る大切な役割を担っています。ビルメンがきちんと管理しメンテナンスしているからこそ、安心して利用できるのです。また、電気・空調設備やボイラーなど、建物の設備に関する知識がたくさん身につくのも、ビルメンの大きな魅力といえるでしょう。

2.ビルメンの仕事がきついのは本当?

では、ビルメンの仕事がきついといわれているのは本当なのでしょうか。その真意をここで確かめていきたいと思います。

2-1.仕事がきついといわれている理由=裏方の仕事

どの業界においても裏方の仕事は大変なイメージがありますよね。ビルメンの仕事がきついといわれている理由にもそこにあるようです。表に立って行う仕事ではないので、ビルメンが本当はどのような仕事をしているのか分からない人がほとんどでしょう。目に見える仕事ではないからこそ、「大変そう」「きつそう」というイメージがつき、「ビルメンの仕事は大変」といわれるようになりました。実際のところは、ビルメンの仕事はどこのビルに配属されるかで運命が決まります。職場によって、仕事のきつさが大きく変わるのです。

2-2.大変な職場は病院・商業施設・ホテル

ビルメンの職場は幅広いですが、中でも特に仕事量が多く激務といわれているのが病院・商業施設・ホテルの3箇所です。人の出入りが最も激しく、やらなければならない仕事がたくさんあります。特に、病院とホテルは24時間稼働となるため、常に仕事に励むことになるでしょう。ホテルはチェックアウトの後に電球交換などができますが、病院の場合は入院患者がいるので、気をつかいながらの作業となります。そのため、気配りも必要で精神的な部分が消耗しがちです。事務所ビルしか経験したことがない方は、病院は少し厳しいところがあるでしょう。

2-3.ビルメンは危険な仕事もある

ビルメンはただ建物の管理をすればいいというわけではなく、中には危険な仕事もあります。たとえば、空調フィルターの交換やメンテナンスなど高所での作業です。高所作業は足元が不安定な状態では非常に危険で、自分で身を守る必要があります。ボイラーや電気設備など、大事故につながる恐れがある設備の作業も行うため、専門知識を持っておかなければなりません。

2-4.汚物や感染症などリスクも高い

病院や老人ホームで働くビルメンの場合、トイレの汚物やつまりを処理する仕事も含まれます。実際に、老人ホームでは浄化槽に紙おむつがつまり、それを除去する作業がありました。病院では、ゴミ箱のゴミを処理する際に、注射針が誤って刺さることもあります。もし、その注射針が感染症患者に使用したものなら、本当に怖いことです。ビルメンの職場によっては、このように命まで関係するリスクの高い仕事を行うこともあります。

3.ビルメンとして働く方法と取得したほうがいい資格

専門知識が必要な設備を扱うからこそ、ビルメンには取得したほうがいい資格があります。どのような資格が必要なのか、チェックしておきましょう。

3-1.ビルメンは無資格者・初心者でもなれる

基本的に、ビルメンは無資格者や未経験者でも働くことができます。国家資格のように、必要な資格を取得しなければならない仕事ではないため、気軽な気持ちで挑戦する方がほとんどです。だからこそ、「思っていたよりも仕事が大変だった」と感じる方が多く、「仕事がきつい」というイメージがついたのもあります。ただし、ビルメンとしてより良い職場で働きたいなら、有利な資格を取得したほうがいいでしょう。また、資格を取得しておけば、就職や転職に有利になるだけでなく、もらえる手当も増えるので給与アップにつながります。

3-2.取得したほうがいい資格

ビルメンで役立つ資格は、第二種電気工事士・危険物取扱者乙種4類・第三種冷凍機械責任者・二級ボイラー技士の4点セットと呼ばれている資格です。それぞれの特徴と資格の取得方法を解説します。

3-2-1.第二種電気工事士

第二種電気工事士は、ビルメン4点セットの中でも必ず取得してほしい資格です。照明器具に使われている安定器の交換作業やコンセントの設置・移設業務に必要な資格で、ビルメンの主な仕事を行うために役立ちます。第二種電気工事士の資格がなければ行ってはいけないと法律で決められているため、有資格者は重宝されるでしょう。第二種電気工事士の資格試験は、一般財団法人 電気技術者試験センターが年に1回行っています。第二種は学歴や実務経験が必要ないので、誰でも試験を受けることができるでしょう。まずは、第二種電気工事士の資格取得を目指すことをおすすめします。

3-2-2.危険物取扱者乙種4類

危険物取扱者乙種4類は、ビルメンの資格の中で所持率が高い資格といえるでしょう。ガソリンや石油・灯油などの危険物乙種4類を扱うことができる資格です。ビルメンはボイラーの燃料に重油を使用することがあるため、この資格を取得しておくと有利に働きます。危険物取扱者乙種4類の試験は、月に数回開催されており、受験資格もありません。試験の詳細は、一般財団法人 消防試験研究センターのホームページをチェックしてください。

3-2-3.第三種冷凍機械責任者

第三種冷凍機械責任者は、1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における声望に関わる保安を担うことができる資格です。冷凍機械責任者の中では下位の資格となりますが、ビルメンにとっては十分に役立ちます。冷凍のサイクルや仕組みなど専門知識を習得しておけば、空調の設備管理やメンテナンスがしやすくなるはずです。試験に関しては、高圧ガス保安協会のホームページでご確認ください。

3-2-4.二級ボイラー技士

ボイラーを扱う現場で役立つ資格が、二級ボイラー技士です。昔よりも需要が下がってきていますが、温泉街などではボイラー技士が必要となるでしょう。二級は伝熱面積の合計が25㎡未満のボイラー取扱作業主任者になることができます。受験資格はありませんが、免状交付のためには実務経験が必要です。初心者が交付を受ける場合は、ボイラー実技講習を受けなければなりません。試験の詳細に関しては、安全衛生技術試験協会のホームページをチェックしてください。

3-3.資格取得のための勉強法

ビルメンに必要な資格は、仕事をしながら取得する方がほとんどです。仕事をしながら資格取得の勉強を続けるのは思っているよりも難しいので、移動時間などすき間時間を活用しましょう。そこでおすすめしたい勉強法が、通信講座です。SATの通信講座は、テキストとDVD映像がセットになっているので、空き時間や移動時間でも気軽にスマートフォンで勉強できます。分からないところがあれば担当の先生にメールで尋ねることも可能です。テキストは試験の重要ポイントが記載されているので、効率的に勉強を続けることができるでしょう。

4.ビルメンに関してよくある質問

ビルメンに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.系列系と独立系では仕事のきつさが違う?
A.ビルメンの仕事は職場で大きく変わるため、系列系と独立系では大差はありません。しかし、この2つで大きく異なるのが給与面です。系列系は年収400万円ほどですが、独立系はボーナスなしの手取り15万円が多く、年収200万台にまで下がる可能性があります。仕事量に見合った給与がもらえないと、途中で辞める人も多いのです。

Q.ビルメンで1番悩む仕事は?
A.人それぞれできつい・嫌だなと悩む仕事内容は異なりますが、多くの人が感じるのは「汚い仕事」です。また、ビルメンはビルに常駐したり巡回したりする仕事がほとんどですが、ほかのビルで欠員が出た場合は異動させられることもあります。異動があれば、人間関係に悩む可能性もあり、職場を考え直さなければストレスを抱え込むことになるでしょう。

Q.待遇がいい職場に就くコツは?
A.できるだけ職場に有利な資格を取得し、ビルメンとしての経験を積むことです。実績や経験が豊富なビルメンほど、大手企業で働くことができます。特に、大手企業の系列系は年収が高く待遇もいいので、仕事量に見合った収入が得られるでしょう。

Q.ビルメンに必要なスキルは?
A.専門知識を習得しようとする勉強意欲や、コミュニケーション能力・どのようなハプニングでも対応できる順応力が必要になるでしょう。特に、商業施設やオフィスビルでは、テナントとのやり取りが発生します。テナントとオーナーの橋渡しをしなければならないため、コミュニケーション能力が重要になるのです。ただし、これらのスキルは経験で補うこともできます。

Q.女性でもビルメンとして働くことはできるの?
A.ビルメンは体力がなければなれないといわれていますが、実際に女性のビルメンが大活躍している現場もあります。女性ビルメンは女性ならではの視点で考えられるので、女性の利用者が多い商業施設やオフィスビルなどでは重宝されるでしょう。

まとめ

ビルメンは建物全体を管理し異常がないかどうか確かめる仕事なので、確かに仕事量が多いのは事実です。しかし、仕事がきつく感じるかどうかは職場によって大きく異なります。さまざまな職場において大変といわれているのが、病院・商業施設・ホテルの3箇所です。これらの施設では仕事量が多く稼働時間も長くなりますが、建物を安全に維持するというやりがいはあります。また、ビルメンに役立つ資格を取得すれば、より良い労働条件の職場で働くことができるでしょう。