
一級建築施工管理技士の経験記述問題の傾向は? 勉強のコツをチェック!
2018/11/29
2021/04/07
一級建築施工管理技士の資格取得を目指している人にとって、実地試験の経験記述の勉強方法は苦労しがちなものです。知識が問われる試験問題とは異なり、明確な正解も分かりにくいでしょう。しかし、経験記述はポイントさえ押さえればしっかりと点が取れる問題でもあります。
今回は、一級建築施工管理技士試験の経験記述問題の書き方や、抑えるべきポイントを紹介しましょう。
- 一級建築施工管理技士の経験記述問題の重要性
- 一級建築施工管理技士試験の経験記述問題の対策方法
- 一級建築施工管理技士を取得するメリット
- 一級建築施工管理技士の試験概要
- 一級建築施工管理技士の経験記述に関するよくある質問
この記事を読めば、おすすめの勉強方法などもよく分かります。一級建築施工管理技士の取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.一級建築施工管理技士の経験記述問題の重要性
はじめに、一級建築施工管理技士の経験記述問題の内容や出題傾向などについて解説します。
1-1.経験記述問題は実地試験の合否を左右する
一級建築施工管理技士の試験は、学科試験と実地試験があります。経験記述は実地試験で出題され、配点が25%です。そのため、この問題が合否を左右すると言っても過言ではありません。経験記述は、自分の工事経験に基づいて工程管理・品質管理・建築副産物と環境保全などについて問われる問題です。知識を問われる問題のように明確な正解はありません。ただし、問われていることに正確に答えていないと減点されます。
1-2.経験記述問題のテーマは決まっている
前述したように、経験記述問題のテーマは、工程管理・品質管理・建築副産物と環境保全の3つが、ローテーションで出題されます。また、それぞれのテーマに沿って問われる問題もある程度決まっており、問題を予想することも可能です。
1-3.経験記述問題は事前の勉強で点数が決まる
経験記述の問題は、ぶっつけ本番で解こうと思っても高得点を取ることは難しいでしょう。大切なのは、事前に自分の経験を基に、テーマに沿って答えを作製してみることです。例題を解いているうちに解き方のコツもつかめてくるでしょう。次の項で、具体的な勉強方法を解説します。
2.一級建築施工管理技士試験の経験記述問題の対策方法
この項では、経験記述問題で高得点を得るための勉強方法を解説します。
2-1.経験記述の問題は3つの段落で構成されている
経験記述の問題は、以下のような3つのパートで構成するようになっています。
- 工事概要(工事名・工事をした住所・工事の内容・工期・工事にどのような立場でかかわったのか)
- 工事概要に基づく経験記述
- 工事概要に基づかなくても、自分が経験したことある内容の記述
この3部構成は、毎年変わっておらずこれからも変わる可能性は低いでしょう。
2-2.工事に基づく経験記述はテーマに沿って書く
工事に基づく経験記述からは、出題されたテーマに沿って書きます。平成29年度の試験は工程管理がテーマででした。問題は、「施工の合理化の事例記述」と「施工の合理化の方法であって、建設資材廃棄物の縮減に効果がある施工方法と、それが効果的であると考える理由」が出題されています。この問いに、自分の経験した工事を例に引き合いに出し、答えを書いていきましょう。
2-3.解説を読むことで何を答えればいいのか理解していく
前述したように、何の勉強もせずに試験にのぞんでも、経験記述の問題を解くことは難しいでしょう。1級建築施工管理技士“実地試験”実践問題と記述例集 などの参考書には、過去問の模範解答が載っています。それを読めば、出題者が求めている答えや文章の書き方がおおよそ分かってくるはずです。次に、模範解答を見ながら自分の経験に基づいて記述をしてみましょう。慣れてきたら、模範解答を見ずに例題や過去問を解き、模範解答との比較してみてください。多くの問題を解くことが大切です。
2-4.事前に暗記できる内容は暗記しておく
一級建築施工管理技士の経験記述問題は、毎年変わります。しかし、解答に利用できる自分の工事経験は限られているため、工事概要などはあらかじめ作製したものを暗記しておいてもいいでしょう。そうすれば、考える時間も短縮できます。また、過去問題や予想問題をたくさん解いておけば、試験当日、似たような問題が出題される可能性もあるでしょう。
3.一級建築施工管理技士を取得するメリット
1級建築施工管理技士は、建設工事に関わるすべての工事において施工計画を立て、現場で施工管理や安全管理を行うことができる国家資格です。取得すれば、主任技術者・監理技術者の選任を受けることができ、技術者を監督する立場になることができます。出世や昇給に大変役立つはずです。また、建築工事を行うすべての会社で一定の需要があるため、転職活動をする際も役立つことでしょう。建築工事を一生の仕事とするならば、ぜひ取得しておきたい資格です。
4.一級建築施工管理技士の試験概要
一級建築施工管理技士の試験は、毎年6月に学科試験、10月に実地試験が行われます。学科試験に合格した人だけが実地試験を受験することが可能です。学科試験に合格し、実地試験に不合格だった場合は、翌年に限り学科試験が免除されます。一級建築施工管理技士試験を受けるには、一定の実務経験が必要です。実務経験の期間について詳しいことは、は建築業振興基金のサイトを確認してください。
5.一級建築施工管理技士の経験記述に関するよくある質問
この項では、一級建築施工管理技士の経験記述に関する質問を紹介します。
Q.経験記述問題は、例題の経験を丸暗記して自分の経験のように書いてはいけませんか?
A.必ずばれるので、やめておきましょう。
Q.経験記述問題は、誤字脱字も減点の対象になりますか?
A.はい。なりますので工事概要などは正確に書くことを心がけてください。
Q.経験記述問題で満点を取る自信がありません。
A.満点を取る必要はないのです。実地問題の合格点は60%なので、減点されて2割くらい引かれても問題ありません。
Q.経験記述問題は、文字制限はありますか?
A.ありませんが、ダラダラ書いても点数はもらえないので簡潔に書く訓練をしましょう。
Q.経験記述問題以外の勉強はどうしたらいいですか?
A.経験記述問題以外では、穴埋め式や選択問題が出題されます。学科試験の勉強と同じように知識が問われるので、暗記しましょう。
まとめ
今回は、一級建築施工管理技士の経験記述問題について解説しました。作文は苦手という人も多いでしょうが、経験記述問題は構成やテーマが決まっています。ですから、テーマに沿って書く練習をしていれば、ある程度点を取ることができきるはずです。作文が苦手な人は通信教材の添削サービスなどを利用すれば、効率よく合格に必要な力を身につけることができるでしょう。
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