第一級陸上特殊無線技士を目指す人へ!資格取得に必要な知識を伝授!

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今、第一級陸上特殊無線技士を目指す人のために、必要な知識や資格取得のコツをまとめました。第一級陸上特殊無線技士になるには、どうすれば良いのか詳しく解説しています。本気で資格取得を目指すなら、ぜひ読んでくださいね。

  1. 第一級陸上特殊無線技士とは
  2. 第一級陸上特殊無線技士のメリットを学ぼう
  3. 陸上特殊無線技士の種類を学ぼう
  4. 第一級陸上特殊無線技士の資格取得について
  5. 第一級陸上特殊無線技士取得のための勉強法
  6. 第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問

第一級陸上特殊無線技士の資格取得は、仕事の範囲を広げることができます。効率よく勉強をして資格を取得するためにも、今回の記事はとても有益ですよ。


1.第一級陸上特殊無線技士とは

最初に、第一級陸上特殊無線技士とはどんな資格なのかについて学びましょう。基本を学ぶことで、資格取得の意味を認識してください。

1-1.第一級陸上特殊無線技士の定義を確認しよう

第一級陸上特殊無線技士とは、陸上無線技士の下位資格のひとつになります。分類としては、無線従事者の種類となると考えましょう。第一級陸上特殊無線技士の管轄は、総務省となります。第一級陸上特殊無線技士は、陸上特殊無線技士の中でも上位資格と考えてください。

1-2.第一級陸上特殊無線技士が準拠する法律

第一級陸上特殊無線技士は、電波法によって規定があります。電波法とは、昭和25年に制定になった法律であり、電波の公平かつ能率的な利用を促進する目的のために存在すると覚えておきましょう。ちなみに、第一級陸上特殊無線技士は平成元年の電波法改正から制定になったことも特徴となります。

1-3.第一級陸上特殊無線技士の職務内容

第一級特殊無線技士の職務内容については、以下を参考にしてください。

  • 警察無線や鉄道無線など陸上移動系無線局での技術操作
  • 携帯電話関連会社での技術操作
  • 衛星通信超小型地球局やHUB局での技術操作
  • 中継局などのテレビ局での技術操作
  • 陸上のレーダーに関する技術操作
  • 自治体防災無線局など多重無線設備を使用した固定局での技術操作
  • 登録点検事業者の点検や登録点検事業者制度に基づく無線設備等の点検

第一級陸上特殊無線技士は、あらゆる無線局で技術操作を行うことができる資格です。職務内容も広範囲となるので、しっかり覚えてください。

1-4.第一級陸上特殊無線技士の必要性

第一級陸上特殊無線技士は、無線局や基地局の管理には必ず必要となる資格です。スマートフォンの普及により、無線技術の利用促進が急速に拡大している今、無線局や基地局の運営やトラブル発生時の対応など、速やかに行うことができる人材として重要視していることを覚えておきましょう。情報化社会にとって、第一級陸上特殊無線技士は必要不可欠な存在なのです。

2.第一級陸上特殊無線技士のメリットを学ぼう

第一級陸上特殊無線技士の資格取得は、どんなメリットがあるのでしょうか。資格取得のモチベーションを上げるためにも、さまざまなメリットについて確認してください。

2-1.第一級陸上特殊無線技士の就職先

第一級陸上特殊無線技士の主な就職先は、以下をご覧ください。

  • 電気通信事業会社
  • テレビなどの放送局
  • 無線設備メーカー
  • 無線設備の保守業務を扱う会社

第一級陸上特殊無線技士は、陸上無線に関する高度な技術力を持っている証拠となります。就職には、有利になると考えてください。

2-2.第一級陸上特殊無線技士の求人について

第一級陸上特殊無線技士は、専門職です。求人情報を探すには、ハローワークなどのほかにも求人誌や就職・転職情報サイトなどを利用することで、良い条件のものが見つかることでしょう。また、資格取得後に転職を考えている人は個人的な紹介を依頼しておくことも大切です。また、学生の場合は学校を通しての求人があるかどうか調べてみてください。

2-3.第一級陸上特殊無線技士の手当てはどう?

第一級陸上特殊無線技士の資格を持っていることは、高度な専門技術を保有していることで業務を行うために必要な人材である証拠となります。資格保持者には、毎月数千円程度の資格手当てや資格取得時に数万円程度の合格手当てが支給されることが多いと考えましょう。会社が資格手当てを支給するということは、第一級陸上特殊無線技士の資格を重視したり評価したりしているからに違いありません。特に、資格手当てが支給となる会社に勤務することは、長く働くほどメリットが大きくなると考えてください。

2-4.第一級陸上特殊無線技士の年収

第一級陸上特殊無線技士は、年収がどのくらいになるのでしょうか。第一級陸上特殊無線技士の資格保持者の求人は、年収が約400万円から500万円以上となるものが多いです。もちろん、年齢や実務経験の有無や勤務地などの条件も影響すると考えてください。しかし、第一級陸上特殊無線技士の資格を持っていることが、未経験者にとっては有利に働くことに違いはありません。未経験者でも、資格保持によって高い年収を目指すことも可能になります。業種によっては、配置転換で年収アップの可能性も出てくるでしょう。

3.陸上特殊無線技士の種類を学ぼう

陸上特殊無線技士の種類について、学びましょう。第一級陸上特殊無線技士のほかには、どんな種類があるのかを解説します。

3-1.陸上特殊無線技士にはどんな種類があるか

陸上特殊無線技士には、下記の4種類があります。

  • 第一級陸上特殊無線技士
  • 第二級陸上特殊無線技士
  • 第三級陸上特殊無線技士
  • 国内電信級特殊無線技士

今回の記事で取り上げるのは、第一級陸上特殊無線技士です。第一級陸上特殊無線技士の下位資格として二級と三級が存在すると覚えておきましょう。

3-2.陸上特殊無線技士の職務を種類別に解説

それでは、陸上特殊無線技士の職務を種類別に解説しましょう。種類ごとの職務内容について、確認してください。

3-2-1.陸上特殊無線技士

陸上特殊無線技士には、第一級から第三級まで3段階の等級が存在します。職務内容の主な違いについては、空中線電力の大きさや周波数の範囲が異なる点にあると覚えてください。ちなみに、第一級陸上特殊無線技士は、陸上の無線局で空中線電力500ワット以下の多重無線設備かつ、30メガヘルツ以上の周波数の電波を使用するものの技術操作ができるという規定があります。なお、第一級陸上特殊無線技士を取得することで第二級と第三級の範囲をカバーできるため、改めて第二級や第三級を取得する必要は無くなると考えましょう。

3-2-2.国内電信級特殊無線技士

国内電信級特殊無線技士は、陸上に開設した無線局において無線電信の国内通信のための操作を行うことが可能となります。ただし、無線局でも海岸局・海岸地球局・航空局・航空地球局では、業務ができません。国内電信級特殊無線技士は、国内通信に業務範囲が限定になっている点に注目しましょう。国内電信級特殊無線技士は、防衛省などで活躍できます。

3-3.陸上特殊無線技士の種類の違い

陸上特殊無線技士の種類の違いについては、職務の範囲を確認することで理解できます。たとえば、陸上特殊無線技士は一級から三級までありますが、業務範囲の広さは一級が最も広いと考えましょう。業務範囲が広いことは、仕事ができる範囲が広がるという意味にもなります。二級や三級を取得して満足するより、一級を取得した方が何かと有利になることも覚えておいてくださいね。

3-4.陸上特殊無線技士とアマチュア無線技士資格との違い

陸上特殊無線技士とアマチュア無線技士は、何が違うのかも学んでおきましょう。陸上特殊無線技士とアマチュア無線技士の違いは、仕事として無線業務を行うことができるかという点になります。アマチュア無線技士はあくまでも趣味の範囲での扱いに限定となると頭に入れておきましょう。アマチュア無線技士は、アマチュア局の無線業務だけに取り組むことができるため仕事で生かすことはできません。陸上特殊無線技士は仕事で無線業務を扱うため、就職や転職を有利にしたい場合は陸上特殊無線技士の取得を目指してください。

4.第一級陸上特殊無線技士の資格取得について

ここでは、特殊無線技士の資格取得のために必要なことをまとめておきましょう。受験資格や試験概要について、しっかり頭に入れてください。

4-1.第一級陸上特殊無線技士試験の受験資格

第一級陸上特殊無線技士には、受験資格の規定は特にありません。つまり、第一級陸上特殊無線技士になりたい人は、誰でも受験できると考えて良いでしょう。実務経験についても、経験内容や年数を問わない資格となります。未経験者でもチャレンジできる資格として、覚えておきましょう。

4-2.第一級陸上特殊無線技士試験の概要

第一級陸上特殊無線技士試験の概要は、以下となります。

  • 日時:毎年2月・6月・10月の年3回
  • 場所:札幌・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・大阪・広島・松山・熊本・那覇
  • 受験料:5,352円
  • 申し込み方法:日本無線協会指定の用紙に記入後郵送かインターネットでの申し込み
  • そのほかの注意点:日本無線協会の事務所に直接申し込みも可能

試験回数は年に3回ありますが、いずれも申し込みには期限があるため日本無線協会のサイトをチェックして期限内に申し込んでくださいね。

参考:日本無線協会の特殊無線技士国家試験案内

4-3.第一級陸上特殊無線技士試験の内容

第一級陸上特殊無線技士試験の内容は、下記をご覧ください。

  • 試験科目:工学の基礎・無線工学A・無線工学B・法規
  • 試験時間:工学の基礎・無線工学A・無線工学Bはそれぞれ2時間30分で法規が2時間
  • 実地試験について:実地試験無し

第一級陸上特殊無線技士試験は、4科目を受ける必要があります。ただし、いずれも筆記試験であり実地試験はありません。

4-4.第一級陸上特殊無線技士試験の免除について

受験者がすでに第二級総合無線通信士の資格を保持している場合は、法規の試験科目が免除となります。ただし、免除を受けるには事前に申請が必要となるので注意しましょう。実際に免除を受けるときには、受験申し込みの案内などを参考にして不備が無いようにしてください。

4-5.第一級陸上特殊無線技士試験の難易度と合格率

第一級陸上特殊無線技士試験の難易度と合格率は、どうなっているのでしょうか。参考に、平成28年度2月期と6月期の結果をご覧ください。

  • 平成28年度2月期の合格率:36%
  • 平成28年度6月期の合格率:26%

過去の合格率と比較しても、2割から4割程度の数字となります。受験者の半数以上が不合格になる点から、試験の難易度は高めと考えて良いでしょう。

4-6.第一級陸上特殊無線技士試験を受験するときの注意点

第一級陸上特殊無線技士試験を受験するときには、以下の点に注意してください。

  • わからない問題は後回しにして簡単な問題から回答を埋めること
  • できるだけ早く問題を解いて最後の数十分は見直しに掛けること
  • 解凍用紙に自分の受験番号と名前の記入があるか最後に確認すること

第一級陸上特殊無線技士の試験は、すべて正解しなくても合格できます。確実に合格するためには、簡単に解くことができるものから確実に回答することが大切です。どうしてもわからない点は飛ばして、次の問題に移ってください。ひとつの問題に時間を掛け過ぎことは、時間不足ですべての問題を解くことができないまま終了なる可能性があるので注意しましょう。

5.第一級陸上特殊無線技士取得のための勉強法

第一級陸上特殊無線技士の資格取得のためには、効率よく学習することが大切です。ここでは、おすすめの学習方法やコツなどについて詳しく解説しましょう。

5-1.第一級陸上特殊無線技士資格の学習方法

第一級陸上特殊無線技士資格の学習方法としては、過去問題を繰り返し解くことが近道となります。もちろん、試験の範囲を幅広く勉強することも忘れないでください。しかし、試験に合格するためには出題の傾向を掴んでおく必要があります。また、制限時間の中で問題を解く練習もしておいてくださいね。

5-2.第一級陸上特殊無線技士資格の独学のコツ

第一級陸上特殊無線技士は、難易度が高めの試験となります。そのため、独学で試験合格を目指す人は、きちんと学習計画を立てて対策をしましょう。実務経験がある人でも、試験対策をしない状態で試験を受けることは、いけません。独学で第一級陸上特殊無線技士の資格取得を実現するには、効率の良い学習と良い教材の両方が必要になると考えましょう。

5-3.第一級陸上特殊無線技士資格の参考書や過去問題を紹介

第一級陸上特殊無線技士の資格を取得するための参考書を、いくつかご紹介しましょう。また、試験対策は過去問題を何度も解くことが合格への近道となりますので覚えておいてください。

5-3-1.「第一級陸上特殊無線技士 試験問題集 第3集」

「第一級陸上特殊無線技士 試験問題集 第3集」は、東京電機大学出版から2016年1月に出た第一級陸上特殊無線技士の試験問題集です。解説が親切で、難解な長文問題への対応もしっかり行っている点がメリットと考えてください。

東京電気大学出版の「第一級陸上特殊無線技士 試験問題集 第3集」

5-3-2.「やさしく学ぶ第一級陸上特殊無線技士試験」

「やさしく学ぶ第一級陸上特殊無線技士試験」は、オーム社から2014年6月に出た試験対策本です。実務経験が浅い人や未経験者が試験合格を目指す場合にも、基礎からの解説が親切なので学習しやすい参考書であると覚えておきましょう。

オーム社の「やさしく学ぶ第一級陸上特殊無線技士試験

5-4.試してみるべきそのほかの勉強法

効率の良い試験勉強をするには、頭がスッキリしていることが条件となります。毎日の仕事の後では、疲労が強過ぎて学習するには向きません。たとえば、朝少し早く起きて数十分程度試験勉強をしてみてください。また、通勤時間を活用して過去問題に目を通しても良いでしょう。朝起きてからお昼ぐらいまでは、まだ頭が疲れていないので学習効果が出やすい時間と言えます。少しの間でも時間をみつけて、試験までがんばってみてください。

6.第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問

それでは、第一級陸上特殊無線技士に関するよくある質問に回答します。今まで学んできたことの総仕上げとしても、活用ください。

6-1.第一級陸上特殊無線技士は資格取得後の更新制度はあるのですか?

第一級陸上特殊無線技士は、ひとたび資格を取得することで永久に資格取得者となることができます。資格取得後には、更新制度はありません。ただし、合格した後は総務大臣かは地方総合通信局長に免許申請を行って免許証の交付を受ける必要があります。資格取得者であることの証明ともなりますので忘れずに申請してください。

6-2.第一級陸上特殊無線技士の受験地の変更はできますか?

受験の申し込みをした後、転勤が決まったり引っ越しをしたりなどの理由で受験地の変更をしたい場合もあるでしょう。受験地の変更をしたい場合は、試験日の10日前までに受験地の変更願を、日本無線協会の該当事務所に提出してください。変更願には、住所・氏名・変更願の理由を明記しましょう。なお、変更願の書式は決まっていません。試験日間近になると、受験地変更ができないこともあるので変更したいと思った時点で早急に手続きをしてください。

6-3.先に第二級陸上特殊無線技士を受験するべきですか?

第二級陸上特殊無線技士は、第一級特殊無線技士の下位資格です。第一級特殊無線技士が難しいと感じる場合は、先に第二級陸上特殊無線技士を受験してみるという考え方もあるでしょう。しかし、どの等級から受けても問題は無いのです。たとえば、第二級を受けずに第一級にチャレンジしても問題はありません。

6-4.第一級陸上特殊無線技士の資格取得で国家試験合格以外の方法は?

第一級陸上特殊無線技士は、国家試験に合格するほかにも以下の方法で取得が可能です。年3回の国家試験受験が何らかの理由で難しい場合や、そのほかの方法での資格取得を考えている人は下記の手段を検討しましょう。

  • 総務大臣の認定を受けた養成課程を修了すること
  • 認定講習を修了すること
  • 認定学校に通って卒業すること

より詳しい情報は、下記を参考にしてください。

参考:公益社団法人日本無線協会の資格取得案内ページ

6-5.第一級陸上特殊無線技士は女性でも就職や転職に有利ですか?

第一級陸上特殊無線技士を取得することは、無線技術を扱う専門職としての就職・転職の幅を大きく広げることになります。また、受験資格に性別制限はありません。今後も、第一級特殊無線技士は現場でひっぱりだこの資格になることは明らかです。女性でも、ほかの人と異なるアピールポイントともなるでしょう。第一級陸上特殊無線技士に関しては、女性でも積極的に資格取得をすることをおすすめします。

まとめ

今回は、第一級陸上特殊無線技士の資格取得を目指す人のために、さまざまな知識を解説してきましたがいかがでしょうか。確実に資格取得をするためには、正しい知識を身に付けることも大切です。また、効率の良い学習をすることも合格率を高めることになると考えましょう。試験を制するには、試験をよく知ることも大切です。第一級陸上特殊無線技士の資格を確実に取得するためにも、しっかり学んで万全の対策をしてください。

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