
1級土木施工管理技士を取得するには? 勉強方法・おすすめ教材をチェック!
2018/11/13
2021/04/15
「1級土木施工管理技士の資格取得を目指しているので、効率よく知識が身につく勉強法を知りたい」と考えている人は多いことでしょう。1級土木施工管理技士を受験する人のほとんどが、仕事と受験勉強の両立が必要です。勉強方法が分かれば、一発合格できる可能性も高まります。
今回は、1級土木施工管理技士試験の特徴や合格に必要な力を身につける勉強方法などを紹介しましょう。
この記事を読めば、おすすめの教材や勉強時間を確保する方法などもよく分かります。1級土木施工管理技士の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.1級土木施工管理技士試験の特徴
はじめに、1級土木施工管理技士試験の特徴や難易度・合格率について解説します。
1-1.1級土木施工管理技士の試験は学科と実地
1級土木施工管理技士試験は学科試験と実地試験があります。学科試験を受けて合格しなければ、実地試験は受けられません。学科試験は、マークシート方式で以下のような科目です。
- 土木一般
- 専門土木
- 法規
この3つは出題された問題の中から、自分で問題を選択して解答するものです。3科目合計で、61問中30問を選択して解答します。また、共通工学と施工管理が必須解答問題として出題されるので、こちらはすべて解答してください。全科目合計で60%以上正解できれば合格です。なお、学科試験に合格して実地試験に不合格になった場合は、1年に限り学科試験が免除されます。
1-2.実地試験は記述式
実地試験は全員が回答必須の経験記述と、5~6問の問題のうち3問を答える選択解答式の記述問題が2題出題されます。記述式なので、うろ覚えの知識では解答できません。また、経験記述は一種の小論文で、安全管理・品質管理・工程管理などのテーマで出題されます。そのため、受験生はあらかじめテーマごとに自分の経験をピックアップしておくことが大切です。実地試験も全体の6割以上の得点で合格になります。
1-3.難易度と合格率
1級土木施工管理技士の合格率は、学科が50~60%台、実地が35~39%台となっており、総合合格率は19~22%前後となっています。学科試験の合格率に比べ実地試験の合格率が低いので、総合合格率も低くなるのです。1級土木施工管理技士の国家試験としての難易度は「普通」ですが、実地試験は事前の対策が合否を分けると言ってもいいでしょう。
2.1級土木施工管理技士試験の勉強方法
この項では、受験勉強の方法やおすすめのテキストを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.学科試験の勉強方法は過去問を繰り返し解くことが基本
前述したように、学科試験はマークシート方式です。ですから、知識を暗記する勉強方法が中心となります。参考書と過去問題集を1冊ずつ購入し、参考書を読んで知識を覚え、過去問題を解いて知識をしっかりと理解していることを確かめましょう。まずは、必須解答問題である、共通工学と施工管理をできるだけ高得点が取れるように勉強しておくのがおすすめです。選択問題は、自分が理解しやすい分野を選びましょう。
2-2.学科試験の勉強はできるだけ早く始める
学科試験の勉強は、できるだけ早く始めましょう。人によっては、半年以上前から勉強を始める人もいます。試験範囲や勉強時間を考えたら、最低でも3か月前から始めてください。また、平日は仕事が忙しい場合は、「土日にまとめて勉強しよう」と思いがちです。しかし、土日にまとめて勉強するより、毎日30分~1時間勉強したほうが知識が身につきやすいでしょう。1日のスケジュールを確認し、通勤時間・昼休み・夜寝る前などの隙間時間をみつけ、そこで勉強するのもいいですね。
2-3.テキストと問題集は1冊ずつ選ぶ
テキストと問題集は何冊も必要ありません。自分で理解しやすいものを買ったら、読んで解くことを繰り返しましょう。オーム社刊行の「合格の鉄則!1級土木施工管理 学科試験」や、地域開発研究所刊行の「1級土木施工管理技術検定試験問題解説集録版」などが人気です。
2-4.実地試験は経験記述対策から始める
学科試験の合否が分かったら、すぐに実地試験の対策を始めましょう。実地試験のうち、4割の配点があるのが経験記述です。経験記述は、文字どおり自分の経験した工事を基に、安全管理・品質管理・工程管理を論じます。記述するべきことや書き方がある程度決まっているので、参考書をお手本にして書いてみましょう。参考書をお手本にして記述しているうちに、書かなければならない内容や書き方が分かってきます。もし、身近に添削を依頼できる人がいる場合は、ぜひ添削を依頼しましょう。
2-5.実地試験は通信教材を利用するのもおすすめ
実地試験の参考書や問題集も市販されています。しかし、経験記述問題は、添削してもらったほうが上達しやすいでしょう。そこで、通信教材を利用するのもおすすめです。暗記が得意ならば、施工管理・安全管理・工程管理と3つ模範解答を作成し、すべて丸暗記してしまいましょう。そうすれば、当日それを思い出しながら書くだけで点が取れます。
2-6.記述式問題は必ず書いて勉強する
経験記述以外の実地試験の問題は、穴埋め問題などが出題されます。誤字や脱字などもチェックされるので、必ず問題は書いて解きましょう。黙読して頭の中で答えるだけでは、正しい漢字などが覚えにくくなります。こちらも、過去問を繰り返し解くことで出題傾向などがつかめるはずです。地域開発研究所刊行の「1級土木施工管理技術検定実地試験問題解説集」などが人気があります。なお、学科試験の知識も実地試験の問題に役立つでしょう。
3.1級土木施工管理技士の勉強に関するQ&A
この項では、1級土木施工管理技士の勉強方法に関するよくある質問を紹介します。
Q.問題集やテキストは中古を利用してもいいですか?
A.平成29年度版までならばいいでしょう。1級土木施工管理技士の試験は平成27年度に実地試験が大きく変わりました。ですから、平成27年度版以前の問題集や参考書は役におすすめできません。
Q.経験記述は、自分が関わった工事でないとダメですか?
A.はい。もちろんです。参考書の例題などを丸写しにしてはいけません。
Q.試験1か月前から短期集中で勉強してもダメでしょうか?
A.ダメではありませんが、1日1時間以上勉強しないと試験範囲全体をカバーできません。できるだけ早くから勉強を始めましょう。
Q.経験記述は独学で勉強するのは難しいですか?
A.作文が苦手な人の場合、「なぜうまく書けないか分からない」という可能性があります。添削サービスを利用すれば、「もっと得点をアップするにはどこをどう直せばいいか」を懇切丁寧に教えてもらえるので、おすすめです。
Q.実地試験対策だけ予備校に通うことはできますか?
A.はい。できますが都市部に住んでいないと難しいでしょう。
1級土木施工管理技士の取得方法まとめ
今回は1級土木施工管理技士の勉強方法について解説しました。仕事と勉強を両立するにはどうしても時間がかかります。早めに勉強を開始し、1日のスケジュールの中に勉強時間を組みこんでしまいましょう。
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