
土木工事の仕事に就きたい方必見! 取得しておくと有利な資格とは?
2017/04/21
2017/05/12
土木工事とは、道路やトンネル・橋・海岸・上下水道の配管工事など、建物を建てる以外の建設工事全般を指します。公共工事として行われることが大半で、景気の起爆剤として用いられることも多いでしょう。土木工事にはいろいろな工程があり、仕事を行うために必要な資格も複数あります。
そこで、今回は土木工事の仕事をするために、取得しておくと有利な資格について解説しましょう。
この記事を読めば、資格取得の方法もよく分かりますよ。土木工事の仕事に就きたいと考えている方や資格取得を目指している方もぜひ読んでみてくださいね。
1.土木工事ってどんな仕事?
土木工事とは前述したように建設工事の中で、建物を建てる工事以外のものを指します。道路や橋・鉄道・空港・港など、私たちの生活に欠かせない屋外の設備を作る大規模工事であり、そのほとんどが国や自治体によって行われるものです。
昔はすべて人の手によって行われていた土木工事ですが、技術の進歩によってさまざまな機械が使われるようになりました。皆様がよくご存じのブルドーザーやショベルカー・クレーン車なども、土木工事を行う建設機械の一種です。
また、土木工事というと作業員が土を掘ったり柱を立てたりしている作業をイメージする方もいるでしょう。これ以外にも、設計・測量・整地・施工計画・安全管理といった仕事があります。これらの仕事の積み重ねていくことで、土木工事が計画通りに進み、設備が完成するのです。
土木工事は、いわゆる「オシャレな仕事」ではありませんが、造ったものが目に見るうえ、長期間使われますのでやりがいはあります。また、仕事が無くなることもありませんから収入も安定していて、将来設計も立てやすいでしょう。土木工事の実務経験を積んだり資格を取得したりすれば、日本だけでなく世界中で仕事をすることもできます。
2.土木工事の必要性や将来について
土木工事は、私たちが安全で文化的な生活を行うには欠かせない仕事です。また、発注元が国や自治体なので、工事を請け負う会社に入社すれば収入も安定しますし、将来性もあるでしょう。一昔前まで、土木工事は「健康な肉体があれば誰でも行える仕事」というイメージがありましたが、現在はそのような仕事はごく一部となり、大部分の仕事が専門的な知識や資格が必要なものになっています。また、取得している資格によっては独立することも可能ですし、優れた技術を持っている証明にもなるでしょう。
なお、土木工事は危険できつい仕事というイメージも根強く残っていますが、現在は安全管理が徹底されており、労働災害の件数は減少しています。通常のオフィスワークに比べれば危険な仕事もありますが、常時命の危険にさらされるようなことはありません。ただし、天候に左右されることも多いので、その点では独自の大変さがある仕事です。
3.土木工事に役立つ資格とは?
この項では、土木工事の仕事に就く際に役立つ資格をご紹介します。どのような資格を取得すればよいのでしょうか?
3-1.建設機械オペレーター
建設機械オペレーターとは、ブルドーザーやパワーショベルなどを扱える技術者の総称です。土木工事に建設機械は欠かせません。建設機械を扱えるようになるためには、「技能講習」や「特別教育」が必要です。技能講習は、労働局認可の登録講習機関が行い、受講すると大型建設機械が扱えるようになります。1t未満の小型の建設機械だけを取り扱う場合は、事業主が運転特別教育を行えば、扱いが可能です。
ただし、技能講習や特別教育を受けただけですと、建設機械を扱えるのは私有地内だけになります。公道でブルドーザーやショベルカーなど車両系建設機械を運転したい場合は、大型特殊自動車免許が必要です。こちらは、全国各地の自動車学校で18歳以上の方が取得できます。
3-2.クレーン運転士・玉掛け
5t以上の大型クレーンを取り扱いたい場合は、クレーン運転士という資格が必要です。安全衛生技術試験協会が試験を主催していますので、取得したい方はホームページを確認してください。受験資格などは定められていませんが、技能試験がありますので、クレーンの扱いが未経験な方は合格できません。クレーン運転士になるためには、まず技能講習を受けて小型クレーンの取り扱いができるようになってから、受験しましょう。
なお、クレーンに荷物を吊り下げる仕事を「玉掛け」といいます。玉掛けを行う場合も専門の講習を受講する必要があるので、クレーンを運転する方は一緒に受講しておくとよいでしょう。
3-3.配管工事を行う資格
ガスや水道などの配管工事の保安監督業務を行うには、給水装置工事主任技術者やガス主任技術者の資格が必要です。無資格でも各種主任技術者の監督下でなら工事を行うことが可能ですが、取得しておけば、出世や昇給の道が開けるでしょう。
給水工事主任技術者の仕事内容や取得方法については、こちらの記事に詳しく記載されています。
3-4.電気工事士
電気工事士とは、文字どおり電気工事を行うことのできる資格です。電気工事に限っては、有資格者しか行うことはできません。土木工事に電気工事が必要なのかと思われる方もいるかもしれませんが、街灯をはじめとして土木工事にも電気工事は必要です。
3-5.土木工事施工管理技士
土木工事施工管理技士とは、土木工事を行う際の施工管理・安全管理・技術者への技術的な指導などを行うことのできる資格です。今までご紹介してきた資格が特定の作業を行うことのできる資格なのに対し、施工管理技士の資格は、技術者をまとめて工事の指揮を取ることのできるものになります。土木工事にかかわる施工管理技士は、この他、管工事施工管理技士や建設機械施工管理技士などもあり、大規模な土木工事の現場では、複数の施工管理技士が協力して現場監督を行うことも珍しくありません。
土木施工管理技士には1級と2級があり、2級を取得すれば主任技術者、1級を取得すれば監理技術者になることができます。どちらも工事現場では必ず選任が必要であり、有資格者はどこの土木工事を行う現場に行っても重宝されるでしょう。転職にも大変有利です。また、現場監督は定年を超えても務められますので、長く働きたいという方も取得しておくとよいでしょう。
土木施工管理技士の資格を取得する方法については、こちらの記事に詳しく記載されています。ぜひ読んでみてください。
なお、土木工事施工管理技士の資格を取得するには、必ず実務経験がいります。ですから、全く畑違いの分野から土木工事の仕事に転職してこの資格を取得したい場合は、前項でご紹介した資格を取得しながら実務経験を積み、最後に土木施工管理技士の資格にチャレンジしましょう。
4.土木工事の仕事に対するよくある質問
Q.全く資格がなければ、土木工事の仕事に就くことはできませんか?
A.資格が必要なくてもできる仕事もたくさんあります。仕事をしながら資格取得を目指してもよいでしょう。
Q.土木施工管理技士の資格を取得するには、最低でも何年くらいかかりますか?
A.土木施工管理技士の実務経験は、学歴によって変わるのです。ですから、2級施工管理技士は大学で土木関係の学科を専攻し、卒業しているならば、1年の実務経験で受験資格が得られます。合格すれば20代前半で取得可能です。
Q.土木工事の仕事は女性でも就けますか?
A.はい。現在は女性の技士や設計士も増えているのです。
Q.土木工事の仕事で、肉体労働以外の仕事はありますか?
A.土木工事施工管理技士の資格を取得し、専任技術者になれば営業所でのデスクワークが中心となるでしょう。専任技術者は、特定建設業の事業所を開く際、必ず選任しなけらばならない技術者です。主に、契約を締結するための仕事を行います。
Q.土木工事の資格の中で、独立できる資格はあるのでしょうか?
A.建設機械オペレーターの中には、独立している方もいます。特に、大型の車両建設機械(ホイールローダーなど)の運転技術が高い方は、独立しても仕事が途切れることはないようです。
5.おわりに
いかがでしたか? 今回は土木工事の仕事に必要な資格について解説しました。土木工事は仕事内容が多岐にわたる分、資格もたくさんあります。電気工事士や建設機械オペレーターは土木工事以外の仕事場でも役に立つことでしょう。資格取得のチャンスがあったら、取得しておいて損はありません。
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