
電気工事施工管理技士の合格率や難易度は?効果的な勉強法を紹介!
2016/03/09
2019/03/07
電気工事施工管理技士は、数ある電気関係の資格の中でも建築業にたずさわっている方が取得すると、便利な資格です。そこで、今回は電気工事施工管理技士の合格率や難易度に付いてご紹介します。電気工事は、ほかの土木工事と違い資格がなければ工事資格がありません。
その中でも施工管理技士の資格を取得すれば建築工事をする際に、電気工事の統括を行うことができます。ですから、電気工事を仕事にしている方なら取得しておいて損はないでしょう。興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
1.電気工事施工管理技士とは?
電気工事施工管理技士とは、電気工事に関する施工計画を立て、安全・品質管理・監督業務を行うことのできる資格です。1級・2級があり2級は主任技術者、1級は監理技術者として工事現場の監督をすることができます。1級と2級に行える職務内容に差はありません。ですから、1級は大規模な工事現場、2級は中小規模の工事現場で監督を任されます。
電気工事施工管理技士の資格を取得すれば、技術者を束ねる立場になることが可能です。昇給や昇進ものぞめますし、転職の際の武器にもなるでしょう。電気工事士として建築現場で働いてきた方ならば、取得しておいて損はありません。
2.電気工事施工管理技士の試験について
電気工事施工管理技士の試験は、建設業振興基金が主催しています。1級・2級とも受験するには実務経験が必要ですので、必ず基金のホームページを確認してください。学歴により必要な実務経験の期間が異なります。
なお、第一種電気工事士の資格を取得すれば、その時点で1級電気工事施工管理技士の受験資格が得られますので、有資格者は有利です。
試験は毎年11月に行われ、学科試験と実地試験があります。学科試験に合格した方だけが実地試験を受験することができ、実地試験に不合格だった場合は1年に限り学科試験が免除されるのです。また、取得している資格によっては試験科目の一部が免除されますので、建設業振興基金のホームページを確認しましょう。
試験は、建設業振興基金から願書を入手して添付書類を添えて郵送で申し込んでください。電子申請は行っておりませんので、注意しましょう。受験料は学科・実地共に11,800円です。受験資格などがややこしいので、必ず受験概要を詳しく読んでから申し込みましょう。合格率は1級2級とも45~50%です。
3.電気工事施工管理技士の受験資格や難易度・合格率
この項では、電気工事施工管理技士の受験資格や試験内容などをご紹介します。いったいどのような試験内容なのでしょうか?
3-1.受験資格とは?
電気工事施工管理技士になると、建物の電気工事を統括できます。ですから、「誰でも受験できる」というタイプの試験ではありません。定められた期間の実務経験が必要です。実務経験の長さは学歴によって異なりますが、最低でも1年、最長では15年の実務経験が必要になります。ほかの施工管理技士の実務経験より長いですが、電気工事はほかの工事よりも事故になると被害が大きくなることが多いのです。そのため、責任も重くなるでしょう。経験不足の人に任せるわけにはいきません。
3-2.電気工事士の試験内容とは?
電気工事士の試験内容は、学科試験と実地試験に分かれています。学科試験は、電気工学等、施工管理法、法規の3種類。実地試験は施工管理法の記述試験だけになります。なお、2級の場合は学科試験と実地試験を同日に行いますが、1級の場合は学科試験の合格者だけ実地試験を行うのです。双方とも6割の正解率で合格になりますが、学科に合格して実地に不合格だった場合は、1年に限って学科試験が免除されます。ですから、1年目に実地だけ受かった方はぜひ2年目に合格を目指しましょう。また、国家試験でもある「技術士」の特定の分野に合格していれば学科が免除になります。詳しくは、試験要綱を確認してください。
3-3.難易度や合格率はどのくらい?
資格試験の紹介をしているサイトなどによると、電気工事施工管理技士の難易度は「普通」です。これは、「予備校や専門の学校に行かないと合格できないほど難しい試験ではないが、無勉強では合格できない」というレベル。ただし、電気工事施工管理技士は実務経験がある方しか受験できませんので、問題がまるっきりわからないという方はほとんどいないでしょう。つまり、全く勉強をしていなくてもある程度の点数は取れる方もいるかもしれません。そんな方ばかりが受ける試験で難易度が「普通」なのですから、それなりに難しい試験であると思ってください。
また、合格率が1級で55%、2級で40%前後になっています。この手の試験には珍しく1級の合格率の方が高いのはすでに2級を取得した後で1級を受ける方も少なくないからです。
4.受験勉強の方法は?
この項では、電気施工管理技士に合格するための勉強法についてご紹介します。これから受験を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
4-1.独学で勉強する方法
電気施工管理技士の参考書は、たくさん販売されています。まるっきり未知の分野を勉強するというわけではありませんので、独学で勉強して合格する方もたくさんいるのです。参考書と過去問題集を買い、勉強し続ければ合格できるでしょう。自分のペースで勉強ができるというメリットがある一方で、たとえわからないことがあっても自分で解決するしかないというデメリットもあります。
また、一度つまずいてしまうと勉強する気がなくなってしまう方も多いでしょう。さらに、実地試験だけ不合格になった場合は「これ以上どう勉強すればよいかわからない」と悩んでしまう方もいます。ですから、合格した経験者の話を聞いたり、身近に合格者がいた場合は勉強方法のコツを聞いたりするなど自分でいろいろと勉強方法を編み出していきましょう。
4-2.通信教育を利用する方法
通信教育とは、教材を購入して模擬試験を送付すると添削してもらえる学習方法です。今は、いろいろな通信教育の会社がありますが、電気工事施工管理技士の通信教育ももちろんあります。両方の級の教材を扱っているところと1級のみというところがありますので、詳しくはそれぞれの会社のホームページみてください。通信教材は書店で売っている参考書よりもボリュームがあり、種類も豊富です。中には、DVDで講義形式になっている参考書もあるでしょう。耳から聞いた方が覚えられるという方はそちらがおすすめです。
また、メールで質問もできますので、わからないところがあっても安心。必ず合格したいという方や、独学で学んで落ちてしまったという方は通信教育の方が合格できる可能性が高いかもしれません。無料で資料請求などもできますので、どのような内容か確認してから申しこむとよいでしょう。
5.電気工事施工管理技士に関するよくある質問
Q.電気工事施工管理技士は、電気工事の仕事をしていれば受験資格を得られますか?
A.建築現場でも電気工事を行っていれば問題ありません。
Q.電気工事施工管理技士の試験は、マークシート方式ですか?
A.学科はマークシートですが実地は論文の試験もあります。
Q.電気工事施工管理技士の試験対策として、実地試験だけ対策講座に通うことなどはできるでしょうか?
A.はい。可能です。
Q.電気工事施工管理技士の資格は、女性がとっても活用できますか?
A.もちろんです。特に女性が使う施設では、重宝されます。
Q.電気工事施工管理技士の試験がどうしても都合で受けられなくなった場合、救済措置はあるのでしょうか?
A.残念ですが、ありません。
おわりに
今回は電気施工管理技士の受験資格や難易度、合格率、そして勉強の仕方などをご紹介しました。電気施工管理技士の試験はほとんどの方が仕事をしながら受験をするでしょう。ですから、時間の使い方も大切です。たとえば、朝の通勤時間や昼休みの時間にも勉強をするくらいの気概が必要でしょう。「週末にまとめて勉強すればよい」と考えると、必ず失敗します。
また、電気施工管理技士を受験できる資格を得る年齢は、最低でも20代半ばです。受験勉強に集中していた10代後半の頃に比べると、それでも集中力などが落ちてきているでしょう。40代、50代になればなおさらです。ですから、まとめて長時間勉強するよりも、30分集中して勉強し、またほかのことをするといった勉強法の方がうまくいくことが多いでしょう。そして、大切なのは仕事との両立です。仕事をしながら「この仕事はあの法令にかかわっている」などと考えながらすると、法律なども覚えやすいかもしれません。
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