
土木施工管理技士の仕事内容はどんなもの? 資格取得をするメリットは?
2017/10/02
2021/04/07
施工管理技士とは、施工管理や安全管理・現場の監督業務などを行える国家資格です。土木施工管理技士とは、土木工事の現場でそれらを行うことができます。取得を目指して勉強に励んでいる人も多い資格です。では、資格を取得したらどのような仕事ができるのでしょうか?
今回は、土木施工管理技士の仕事内容を中心に、試験や勉強のコツなどを解説します。
この記事を読めば、土木施工管理技士の仕事内容だけでなく、資格取得までの流れや勉強のコツもよく分かるでしょう。土木施工管理技士の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.土木施工管理技士の仕事内容について
はじめに、土木施工管理技士の仕事内容や資格を取得するメリットなどを解説します。どのような仕事をおこなうのでしょうか?
1-1.土木施工管理技士の資格概要
土木施工管理技士とは、土木工事の施工管理や安全管理・監督業務などを行うことができる資格です。無資格者でもこれらの仕事を行うことは可能ですが、建築法ではこれらの仕事を行う主任技術者や監理技術者は、各施工管理技術者の資格がなければ選任できないと定めています。また、主任技術者や監理技術者はすべての工事現場で選任が義務づけられているのです。
1-2.土木施工管理技士の仕事内容
前述のとおり、土木施工管理技士の仕事内容は、
- 工事の施工管理
- 工事の安全管理
- 技術者の監督業務
が主です。土木工事には、多くの技術者が関わります。技術者たちを統率し、納期を守り安全に仕事をすすめられるように指揮をすること、と言えば理解しやすいでしょう。
1-3.土木施工管理技士を必要としている職場
土木施工管理技士は、土木工事を行うすべての工事現場で必要とされています。ですから、土木工事を行う建設会社では常に一定の求人があるでしょう。また、資格を取得すれば昇給や昇進ものぞめます。もちろん、転職にも大いに役立つでしょう。
1-4.土木施工管理技士の種類
土木施工管理技士には、1級と2級があり、以下のような違いがあります。
- 1級:すべての土木工事で施工管理や安全管理が行え、主任技術者と監理技術者の両方に選任を受けることができる。このほか、専任技術者にもなることが可能
- 2級:土木・鋼構造物塗装・薬液注入の3種類がある。取得した工事を行う際、主任技術者に選任を受けることが可能
1級の方が選任を受けられるものの数が多く、取得するメリットも大きいでしょう。2級を取得できたら、ぜひ1級を目指してみてください。
2.土木施工管理技士を取得する方法
この項では、土木施工管理技士を取得する方法について解説します。どのような取得方法があるのでしょうか?
2-1.土木施工管理技士の資格取得方法
全国建築研修センターが主催する試験を受けて合格すれば、土木施工管理技士の資格を取得できます。講習などでは取得できませんので、注意しましょう。ちなみに、試験を受けるには一定の実務経験が必要です。期間の長さは学歴によって異なりますので、受験を考えている人は、まずはセンターのホームページで受験資格を満たしているか確認してください。ちなみに1級と2級では必要な実務経験の内容が異なります。1級の受験資格を得るには、監督業務の実務経験も必要です。そのため、2級を取得してからさらに経験を積み、1級を取得する人もたくさんいます。なお、受験資格を満たしていれば2級を取得せずに1級を受験してもかまいません。
2-2.試験の科目について
土木施工管理技士の資格試験は、試験は学科と実地の2科目です。1級は学科・実地とも1年に1度実施され、2級の学科のみ1年に2度実施されます。なお、学科試験に受からなければ実地試験の受験資格は得られません。実地試験が不合格だった場合は、翌年に限って学科試験が免除されます。また、技術者など特定の資格を取得していても試験の一部が免除されるので、詳しくはセンターのホームページを確認してください。
2-3.試験の内容について
土木施工管理技士の学科試験は、土木工学・施工管理法・ 法規の3科目です。1級・2級とも試験科目は一緒ですが、出題範囲が異なります。実地試験が施工管理法です。学科試験が選択式なのに対し、実地試験は施工経験に基づいた記述をメインとした論文形式になります。そのため、合格率は1級・2級とも学科は50%前後なのに対し、実地試験は30~35%です。ですから、学科試験に合格したことが分かったら、すぐに実地試験の対策に取り組みましょう。
2-4.申し込み方法
土木施工管理技士の試験は、全国建築研修センター経由で願書を入手し、郵送で申し込んでください。ちなみに平成29年度の試験はすでに終了しています。電子申請は受け付けていないので、必ず願書に必要事項を記入の上添付書類をつけて郵送してください。なお、受験料は1級が学科・実地共に各8,200円です。2級は、学科と実地を両方受験する場合は、8,200円で、どちらかのみ受験する場合は各4,100円になります。なお、試験は全国の主要都市でのみ行われるので、必要ならば前日に宿泊場所も確保しておきましょう。
3.勉強方法のコツ
この項では、土木施工管理技士の試験勉強のコツを解説します。ぜひ、参考にしてください。
3-1.独学は可能?
土木施工管理技士試験は、独学でも合格することはできます。大手書店やインターネットショップなどでは、参考書や過去問題が多数販売されているので、自分に合ったものを購入しましょう。施工管理技士の試験は実務経験者だけが受けられる試験ですので、参考書を読んでも意味が分からないということはありません。しかし、法規の内容など知らないこともあるはずなので、一読して理解しやすいものを選びましょう。
なお、実地試験の独学方法では、模範解答を参考にしながら自分の経験を基に模擬論文を書いてみてください。何本か書くうちにコツがつかめてきます。
3-2.講習会を併用する
施工管理技士の試験対策講座は各種予備校や、土木工事を行う会社で作られた団体などで開催されています。数か月間の講習もあれば、試験間際の土日を利用して行う直前講習もありますので、通えそうなものを選んで受講しましょう。独学で試験対策を行い、仕上げに直前講習を利用する方法もあります。特に、実地試験は独学では勉強が難しいので、講習会の利用はおすすめです。
4.土木施工管理技士に関するよくある質問
Q.実地試験は、必ず自分の体験をもとに論文を制作しなければなりませんか?
A.はい。参考書の模倣解答を丸暗記して解答しても必ずばれます。自分の経験に基づき、自分にしか書けない論文で解答してください。
Q.土木施工管理技士は、どのような人が取得するべき資格ですか?
A.土木工事を一生の仕事とする場合は、取得しておいて損はないでしょう。
Q.土木施工管理技士は、何歳から取得できますか?
A.2級でしたら、大学で土木関連の学科を卒業していれば、最短で1年の実務経験で受験資格を得ることが可能です。
5.おわりに
今回は土木施工管理技士の仕事内容を中心に解説しました。土木施工管理技士の資格を取得していれば、よりよい条件で転職も可能です。受験資格を満たしているならば、ぜひチャレンジしてみてください。昇給も期待できます。
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