
ビルメンテナンス業務の内容は? 重要性・役立つ資格をチェック!
2019/05/17
ビルメンテナンス業務は、常に一定の求人がある職種です。「仕事が楽だと聞くので転職してみたい」と思っている人もいるでしょう。その一方で、「ビルメンテナンスと一口に言っても業務内容が分からないので、詳しく知りたい」という人もいます。ビルメンテナンスの業務多岐にわたるので、今回は詳しく紹介していきましょう。
この記事を読めば、ビルメンテナンスの仕事に就くときに有利になる資格も分かります。ビルメンテナンス業務に興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ビルメンテナンスの概要と将来性
はじめに、ビルメンテナンス業務の概要や需要、将来性を紹介します。
1-1.ビルメンテナンス業務はビルを快適に使えるよう維持する業務
ビルメンテナンス業務とは、文字どおり建物を快適に使い続けられるように行う、施設管理業務全般を指します。オフィスビルや商業施設・学校・病院など不特定多数が利用する施設では、ビルメンテナンス業務が欠かせません。また、ビルメンテナンス業務の頻度や方法によって建物の寿命が左右されることもあります。
1-2.ビルメンテナンス業務の需要は増え続けている
ビルメンテナンス業務の需要は、高層ビルの増加によって増え続けています。また、清掃員や警備員だけでなく、より高度で専門的な知識を持つ人も求められているのです。
1-3.将来性はある
ビルメンテナンス業務は、不特定多数が利用する施設がある限り、常に一定の需要があります。また、資格を取得することで仕事の幅が広がれば、転職することで給与アップも期待できるでしょう。一昔前まで、ビルメンテナンス業務は定年退職した人が再就職する場所というイメージがありましたが、現在は、若い年代の人が活躍している職場もたくさんあります。
2.ビルメンテナンスの業務詳細
この項では、ビルメンテナンスの業務の詳細を紹介します。
2-1.清掃業務
清掃業務は、ビルを清潔に保つために欠かせないものです。こまめに行う日常の掃除のほかに、ビル外側のガラスや天井、照明器具など専門の技術・用具を用いて行う掃除があります。
2-2.環境衛生管理業務
環境衛生管理業務とは、ビルの施設の衛生状態を保つために必要な業務です。一例をあげると、空気環境測定や貯水槽の清掃業務などがあります。不特定多数が利用する施設は、建築物衛生法などにより衛生基準が定められているので、その基準を超えないように業務を行うことが必要です。
2-3.設備管理
エレベーター・空調・電気などの施設の設備管理も、ビルメンテナンスの仕事です。今は、各メーカーがメンテナンスを請け負っていることが多いのですが、日常の点検や簡単な修理はビルメンテナンス業務を請け負う人の仕事になることが一般的でしょう。
2-4.警備防災業務
警備や、防火設備の整備・点検業務はビルの安全を守る大切なものです。ビルの警備は、警備員の巡回によるものと警備システムによるものがあり、警備システムの管理や対応には専門的な知識が必要になります。
2-5.テナントとの折衝など
ビルによっては、テナントとの折衝や自治体との交渉業務も仕事になっているところもあります。ビルメンテナンス業務は、対人スキルが必要ないと思われがちですが、テナントとの折衝業務などは、対人スキルや経験が必要です。
3.ビルメンテナンス業務に必要な資格について
この項では、ビルメンテナンス業務に役立つ資格について解説しましょう。
3-1.資格を取得すると仕事の幅が広がる
ビルメンの仕事は無資格でも可能です。しかし、資格を取得すればより仕事の幅が広がります。また、資格を活用して仕事をすれば、資格手当がつくことで昇給も期待できるでしょう。また、より条件のよい職場へ転職する際の武器にもなります。
3-2.まずはビルメン4点セットを取得する
ビルメン4点セットとは、ビルメンテナンス業務に役立つ資格のうち、取得しやすい以下の4つの資格のことです。
- 第二種電気工事士:一般住宅・店舗などにある600V以下で受電する設備の工事を行うことができる資格
- 危険物取扱者乙種4類:灯油・ガソリンなど、引火性液体の取り扱いや保安監督業務を行える資格
- 第三種冷凍機械責任者:冷凍機械(業務用空調設備含む)の保安管理ができる資格
- 二級ボイラー技士:ボイラーの取り扱いができる資格
これらの資格を取得すれば、どのような職場でも「できる仕事がない」ということはありません。働きながらでも取得を目指してみましょう。詳しい取得方法はこちらの記事にも詳しいので、ぜひ読んでみてください。
3-3.ビルメン三種の神器
ビルメン三種の神器とは、以下の3つの資格です。
- 建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
- 第三種電気主任技術者(電験三種)
- エネルギー管理士
この3つの資格はどれも取得が難しいうえ、ビル管理士は一定の床面積を持つ不特定多数の人が利用する建物には、選任が義務づけられています。また、電験三種は事業用電気設備の自主点検を行うのに必要な資格です。ビルメン4点セットよりも有資格者の需要が高く、転職にも大変有利でしょう。ビルメン三種の神器の資格取得方法に関する記事は、こちらにも詳しいので、ぜひ併せて読んでみてください。
4.ビルメンテナンス業務に関するよくある質問
この項では、ビルメンテナンス業務に関する質問を紹介します。
Q.ビルメンテナンス業務を行いながら、資格を取得することは可能ですか?
A.はい。もちろんです。そのような人は大勢います。
Q.ビルメンテナンス業務に就く際、4点セットや三種の神器のほかに役立つ資格はあるでしょうか?
A.消防設備士などがおすすめです。
Q.ビルメンテナンス業務は日勤と夜勤、どちらが多いでしょうか?
A.業務によります。設備管理ならば夜勤が多い傾向です。
Q.ビルメンテナンス業務に就職したら、すべての業務を行う必要がありますか?
A.いいえ。一般的にビルメンとして求人がある場合、設備管理・清掃・警備と分けて募集が行われることが多いでしょう。
Q.ビルメンテナンス業務は定年を超えて働くことはできますか?
A.はい。特に資格を取得していれば、70代になっても働き続けることができるでしょう。
まとめ
今回は、ビルメンテナンス業務の内容や重要性について紹介しました。ビルの管理人というイメージが強い業界ですが、ビルの維持管理には、今や専門的な知識が必要です。資格を取得し、キャリアアップをしていけば、仕事の幅も広がって昇給も望めるでしょう。
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