
ビルメン業界の資格手当ってどうなの? 手当が高い資格はどれ?
2018/10/26
2020/07/02
「ビルメン業界で働くには、資格が重要」という話を聞いたことがある人は、多いことでしょう。資格を取得していれば仕事の幅が広がるだけでなく資格手当がつく職場も多く、収入にも差が出てきます。ただし、資格によって手当にも差があるのです。
今回は、ビルメン業界で資格手当がつくことが多い資格や、資格手当の相場などを紹介しましょう。
この記事を読めば、ビルメン業界で働く際に取得しておくと有利な資格についてもよく分かります。ビルメン業界に転職したいと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ビルメンの資格手当が重要な理由
はじめに、ビルメン業界における資格手当の重要性などについて解説します。
1-1.ビルメン業界では資格手当で給与が増える
ビルメンの基本給は、200万~400万円代と決して高くはありません。また、昇給する機会も少ないので、勤続年数が長くても入社したころと給与がほとんど変わらないケースも珍しくないでしょう。そのため、「資格を取得して資格手当を昇給代わりにする」という人もたくさんいます。資格手当は、1つの資格につき数百円~1万円前後です。ですから、複数の資格を取得すれば1か月につき、数千円~の給与アップになります。
1-2.資格手当がつく資格は会社によって異なる
資格手当がつく資格は、会社によって異なります。後でご紹介する「ビルメン4点セット」や「ビルメン3種の神器」に該当する資格しか手当のつかない会社もあるでしょう。その一方で、仕事に役立つ資格であれば、国家資格・民間資格問わず資格手当をつけるという会社もあります。ですから、転職してビルメンになりたい場合は、転職希望の会社がどのような資格に手当をつけるのか確かめておいた方がいいですね。
1-3.系列系ビルメン会社の方が資格手当が豊富な傾向がある
ビルメン業務を行う会社には、系列系と独立系があります。系列系は、不動産業者などの子会社として自社ビルの管理を行う会社です。独立系は、設備管理が必要な施設から委託を受けてビルメンを行う会社になります。独立系は、設備管理が主な仕事です。
一方、系列系はビルのマネジメント業務や簡単な修理なども行うところがあります。そのため、系列系の方が仕事が豊富で手当をつける資格が多い傾向にあるのです。
2.手当がつく主な資格と相場
この項では、ビルメン会社で資格手当がつく主な資格と相場を紹介します。
2-1.ビルメン4点セット
ビルメン4点セットとは、ビルメン業界で働くならばぜひ取得しておきたい4つの資格です。そのため、この資格に手当をつける会社も多いでしょう。資格ごとの手当の相場は以下のようなものです。
- 第二種電気工事士:数百~3,000円
- 第三種冷凍機械責任者:1,000~2,000円
- 二級ボイラー技士:数百~2,000円
- 危険物取扱者乙種4類:数百~1,000円
なお、これらの資格には上位資格があります。上位資格の手当の相場は以下のとおりです。
- 第一種電気工事士:1,000~5,000円
- 第二種冷凍機械責任者:1,000~5,000円
- 一級ボイラー技士:1,000~3,000円
- 危険物取扱者甲種:1,000~2,000円
2-2.ビルメン3種の神器
ビルメン3種の神器とは、取得すれば昇進や昇給に役立ち、転職の武器にもなる3つの難関資格のことです。資格手当の相場は、以下のとおりになります。
- 第三種電気主任技術者:5,000~1,0000円
- エネルギー管理士:5,000~1,0000円
- 建築物環境衛生管理技術者:5,000~1,0000円
2-3.ビルメンの仕事に役立つ資格
ビルメン4点セットやビルメン3種の神器以外にビルメンの仕事に役立つ資格や、資格手当の相場は以下のとおりです。
- 消防設備士乙種:数百~1,000円
- 消防設備士甲種:数百~2,000円
このほかにも、電気工事施工管理技士や管工事施工管理技士に資格手当がつくところもあります。
3.ビルメン業界に転職するために取得がおすすめの資格
この項では、ビルメン業界に転職・就職するために取得しておいた方がおすすめの資格を紹介します。
3-1.まずはビルメン4点セットの取得を目指す
前述したビルメン4点セットは、資格を取得するための試験に受験資格が定められていません。ですから、年齢・性別・学歴・職歴に関わらず試験を受けることができます。
3-2.ビルメン3種の神器は難試験
ビルメン3種の神器は、合格率が数%~10%代の難関試験です。また、建築物環境衛生管理技術者の資格試験を受けるには、一定の実務経験が必要になります。ビルメン4点セットを取得し、仕事をしながら勉強をする習慣がついたら挑戦してみるといいでしょう。
3-3.消防設備士は第二種電気工事士を取得したら挑戦する
消防設備士とは、消火器設備・警報設備・避難用具などの設置工事や点検・整備などを行うことができる国家資格です。ビルメンの設備管理の中には、消防設備の点検や整備が含まれているところもあります。
消防設備士は甲種と乙種があり、乙種は消防設備の点検と整備、甲種は設置・点検・整備が可能です。乙種の資格試験は、受験資格が定められていません。
甲種は、乙種を取得して一定の実務経験を積むか、第二種電気工事士の資格を取得すれば受験資格が得られます。ですから、第二種電気工事士の資格を取得したら、チャレンジしてみましょう。
4.ビルメンの資格手当に関するよくある質問
この項では、ビルメンの資格手当に関するよくある質問を紹介します。
Q.ビルメンの資格手当は、毎月もらえるのですか?
A.はい。毎月手当がつきます。
Q.資格取得を目指す場合、会社はバックアップしてくれるでしょうか?
A.資格によっては、会社が取得をすすめ、合格したら祝い金が出るものもあります。会社ごとに規定が異なるので、詳しくは会社に聞いてみてください。
Q.資格手当が全くつかない会社というものもありますか?
A.そのような会社はほとんどありませんが、たとえば、資格を活用できる仕事をしていない場合は資格手当がつかないこともあるでしょう。
Q.ビルメン4点セットを取得せず、3種の神器の資格に挑戦しても合格は難しいですか?
A.いいえ。たとえば、電気関係の大学の学部を卒業している場合は、いきなり第三種電気主任技術者に挑戦してもいいでしょう。
Q.ビルメン4点セットは、1年間で複数の資格を取得することは可能ですか?
A.はい。特に危険物取扱者は試験回数が多いので、ほかの資格の試験日に合わせて調整ができます。
まとめ
今回は、ビルメン業界の資格手当についていろいろと解説しました。技術の進歩により、ビルメン4点セットを取得していなくても、仕事を行える施設が増えています。しかし、やはり資格を取得しておいた方が給与の面でも有利なので、ぜひがんばって取得してみましょう。
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