
定年後の再就職にビルメンがおすすめ?! 仕事内容や役立つ資格をチェック!
2019/01/25
2020/07/02
今、定年を迎えても仕事に意欲的な人が増えています。「現在勤務している会社は定年後に働くことはできないので、転職先を探している」という方も珍しくないでしょう。定年後の再就職先として人気がある業界の1つにビルメン(ビルメンテナンス業務)があります。
今回は、定年後の再就職先としてビルメン業界を選ぶメリットと、ビルメン業界に就職するために役立つ資格などを紹介しましょう。
この記事を読めば、ビルメン業界で求められている人材なども分かります。ビルメン業界に興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ビルメンの仕事と職場
はじめに、ビルメンの仕事内容と職場を紹介します。
1-1.ビルメンの仕事はビルを快適かつ安全に使うために行う
ビルメンは、不特定多数の人が使用するビルを安全かつ快適に過ごせるように施設を整備・点検する仕事です。仕事内容は、定期点検・警備・清掃など多岐にわたります。また、ビルによってはテナントや業者との折衝も仕事になることもあるでしょう。
1-2.ビルメンの職場は種類豊富
ビルメンの職場は、不特定多数が利用する施設です。オフィスビル・商業施設・学校・病院と施設の用途はいろいろあります。しかし、ビルメンの仕事内容には大きな差はありません。また、ビルメンの職場は独立系ビルメンと系列系ビルメンがあります。独立系ビルメンは、いろいろなビルと契約し、従業員を管理者として派遣する会社です。系列系ビルメンは、自社ビルを複数持っている会社が自社ビルを管理するために作った会社になります。系列系ビルメンのほうが給与が高い傾向がありますが、求められるスキルも高くなりがちです。
2.定年後の再就職先としてビルメンがおすすめの理由
この項では、なぜ、定年後の再就職先としてビルメンがおすすめの理由なのかを働き方などから説明します。
2-1.ビルメンは待機時間が長い
清掃など、一部の業務を除いてビルメンの仕事は短時間で終わるものが多いものです。そのため、勤務時間中で最も長い時間が、「不測の事態に備えて待機する」時間になります。待機時間が長ければ、神経や体力もそれほど使いません。若いころに比べて気力や体力がやや衰える定年後でも、余裕を持って勤められるでしょう。
2-2.取得していた資格が役立つ
ビルメンは、電気工事士や危険物取扱者などの資格を持っていると、仕事の幅が広がります。「資格を活用して働きたいが、若い頃のように長時間気力や体力が長時間続かない」という人にとってもビルメンの仕事はおすすめです。技術者として経験があれば、再就職先も選びやすいでしょう。
2-3.対人関係のスキルが役立つ
定年まで社会人として活躍してきた人は、誰もが一定の対人スキルを持っています。ビルメンの仕事の中には、テナントとの折衝や、業者との交渉もあるでしょう。これらの仕事は対人スキルが大切です。技術的な資格がなくても、対人スキルが高ければビルメンとして活躍できます。
2-4.若い年代とうまく付き合っていくことが大切
定年後にビルメンとして再就職すると、今まで部下だった人と同じ年代の上司ができる可能性もあります。若い年代の上司の下で働くのに気乗りがしない人もいるでしょう。しかし、どのような職場でも、定年後に再就職すると年下の上司はできます。年齢をかさに大きな態度を取らないよう、気をつけましょう。
2-5.資格を取得すれば給与アップも望める
ビルメンの給与は、ほかの職業に比べても高いとは言えません。時給計算ならば900~1,500円くらいが相場です。しかし、仕事に役立つ資格を取得すれば、時給が50~100円ほどアップする可能性もあります。少しでも効率よく稼ぎたい場合は、ぜひ資格を取得しましょう。
3.ビルメンになる方法
この項では、ビルメンとして就職する方法や役立つ資格を紹介します。
3-1.ビルメンは常に一定の求人がある
ビルメンは、常に一定の需要があります。ハローワークだけでなく、ネットの求人サイトもチェックしてみましょう。前述したように、無資格でも対人スキルがあれば就職できる可能性があります。ただし、在職中に資格を取得するほうがおすすめです。無資格で就職した場合、在職中に勉強して資格を取得しましょう。
3-2.ビルメン4点セットをまず目指そう
ビルメン4点セットとは、以下のような4つの資格です。
- 第二種電気工事士
- 第三種冷凍機械責任者
- 二級ボイラー技士
- 危険物取扱者乙種4類
この中でも、電気工事士の資格を取得すれば、電気系統の修理ができるようになります。この4つのうちどの資格を取得しようか迷っているならば、まず電気工事士の資格取得を目指しましょう。
3-3.ビルメン三種の神器を取得すれば管理職になれるかも
ビルメン4点セットの上位資格に、以下のようなビルメン三種の神器と呼ばれる資格があります。
- 建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
- 第三種電気主任技術者(電験三種)
- エネルギー管理士
建築物環境衛生管理主任技術者は、一定以上の床面積を持つ不特定多数が利用する施設には選任が義務づけられています。電験三種の資格を取得すれば、事業用電気工作物(建物で使用する電気設備)の自主点検が可能です。事業用電気工作物の定期点検も法律で義務づけられているので、有資格者は重宝されます。エネルギー管理士も、熱エネルギーや電力を一定以上消費する工場には選任が義務づけられているため、取得すれば仕事の幅が広がり昇進や昇給が期待できるでしょう。これら3つの資格を取得すれば、職場の長など、管理職になれる可能性もあります。すでにビルメン4点セットを取得しているなら、ぜひ挑戦したい資格です。
3-4.ビルメン三種の神器は長期戦で挑もう
ビルメン三種の神器は、合格率が数%の難試験です。待機時間を利用して勉強するなどして、長期戦で挑みましょう。1度や2度不合格になってもあきらめないことが大切です。
4.定年後のビルメンに関するよくある質問
この項では、定年後のビルメンに関する質問を紹介します。
Q.女性でもビルメンになることは可能ですか?
A.はい。これから需要が増えていくことも予想されます。
Q.ビルメンに向いている人の特徴はあるでしょうか?
A.ビルメンは夜勤もあるので、三交代制で働いた経験がある人のほうが適しています。また、向上心が強ければ就業しながら資格取得を目指すことも苦にならないでしょう。
Q.ビルメンは正社員の働き口は少ないのですか?
A.定年後に働く場合は、契約社員というケースが多いですが、長年働くことができる場合は正社員にならないかと誘いを受けることもあります。契約社員からはじめ、正社員になったケースも珍しくありません。
Q.ビルメンは何歳まで働けますか?
A.脚立の上り下りが問題なくできる程度の運動能力があれば、70歳を超えても働き続けられるでしょう。
Q.ビルメンは定年後も転職もできますか?
A.はい。経験を積めばもっとよい条件の会社へ定年後でも転職できます。
まとめ
今回は、定年後にビルメンで働くメリットやビルメンとして働くために役立つ資格などを紹介しました。たとえ資格がなくてもビルメンとして働けますが、資格取得に前向きなほうが会社の印象もよくなります。すでに資格を持っている場合は、ぜひ上位資格を目指しましょう。
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