建設業に関する資格の種類をチェック! それぞれの特徴を解説!

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建設業とは、道路・建物・橋などを造る仕事の総称です。一つの建築物を造り上げるには、さまざまな技術者が協力して工事を行います。大規模な工事になれば、千人単位の技術者が集まって工事を行うこともあるでしょう。また、正確に工事が行われないと、欠陥工事や大事故の原因となります。そのため、技術者の技量や知識を証明するための建設業に関する資格の種類は豊富です。資格を取得しないと行えない職務もたくさんあります。

そこで、今回は建設業に関する資格の種類についてご紹介しましょう。

  1. 建設業とは?
  2. 建設業に関連する資格について
  3. 資格を取得するまでの流れ
  4. 建設業関連の資格に関するよくある質問

この記事を読めば、建設業を一生の仕事とする場合に取得しておいた方がよい資格もよく分かります。なにか建設業にかかわる資格を取得したいと考えている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.建設業とは?

建設業とは、前述したように建物や道路・橋などの建築物や建造物を造る仕事の総称です。現在、建設業は土木業や建築業など28種類に分類されています。建造物を建てるだけでなく、塗装工事や電気工事・管工事など内装工事も建設業に含まれるのです。国の重要な産業の一つでもあり、建設業に関連する仕事に就いている方は、百万人以上いるでしょう。また、海外で活躍する建築業の技術者もたくさんいます。

2.建設業に関連する資格について

この項では、建設業にかかわる資格についてご紹介します。建設業に関連する資格といえば建築士が有名ですが、他にはどのような資格があるのでしょうか?

2-1.建設業にかかわる資格の種類とは?

建設業には、前述したように仕事の種類がたくさんあります。その中には、無資格で行える仕事もあれば、資格を取得しないと行えないものもあるのです。有資格者しか行えない仕事には、電気工事や建設機械の運転があります。また、建築物の設計や工事監理は建築士の有資格者でないと行えません。電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。建設機械を運転するには、車両系建設機械の運転講習を受けましょう。

建設業は、職人や技術者の集まりでもあります。経験を積むことで知識を蓄え、技術を磨いてきた方も大勢いることでしょう。そのような技術を客観的に証明する資格として技術士があります。技術士・建築部門の資格を取得すれば橋や道路・トンネルなどの設計や工事監理を行うことができるのです。建築士と並んで建設業界では最も難しい資格の一つといえます。

技術士ほど難易度は高くありませんが、工事現場で主任技術者や監理技術者として働くことができるのが施工管理技士です。電気工事・土木・管工事などの種類があり、取得した分野の施工管理や工程管理・安全管理なども行うことができます。建設業界で働いていくのなら取得しておいて損はありません。各種施工管理技士に就いてもう少し詳しく知りたい方は、土木施工管理技士管工事施工管理技士などについて書かれた記事を読んでみてください。

今ご紹介したのは国家資格ですが、この他に各種協会が作った民間資格も数多くあります。

2-2.資格を取得するメリットとは?

資格を取得すれば、自分の技術や知識を客観的に証明できます。また、工事の現場は主任技術者や監理技術者を選任しておかねばなりません。建設業者が新しく営業所を開くには、専任技術者の常勤が必要です。これらに就くことができる施工管理技士などの資格を取得していれば、転職にも有利に働くでしょう。建築士の資格を取得すれば、自分で事務所を構えることも可能です。建築業を一生の仕事としていくならば、キャリアアップを兼ねて資格取得にチャレンジしてみましょう。

2-3.将来性のあるおすすめの資格とは?

建設業で働いていくのに有利な資格としては、施工管理技士や技術士・建築士などが特におすすめです。取得しておけば主任技術者や監理技術者になることができます。また、自治体が造る橋や道路などの公共工事を受注するためには、技術士が常勤していなくてはなりません。

一般的に取得が難しい資格ほど重要な職務に就くことができ、需要も高いでしょう。受験資格に実務経験が必要な資格も多いので、取得するまでに時間はかかりますが、それでもチャレンジしてみる価値はあります。

取得がしやすくすぐに役立つ資格ならば、電気工事士や建設機械を運転できる免許などがおすすめです。特に電気工事は有資格者でないと行えません。第二種電気工事士は受験資格も定められていませんので、全く畑違いの分野から建築業界に転職したいという場合に取得しておくと有利です。

3.資格を取得するまでの流れ

この項では、建築業に関連する資格を取得するまでの一般的な方法をご紹介します。参考にしてくださいね。

3-1.受験資格や試験免除の条件を確認する

建築業に関する資格の中には、受験資格が必要なものも珍しくありません。一定の実務経験というものが多いのですが、学歴によって長さが異なることもありますので、よく確認してください。また、1級2級といった複数の種類がある資格の場合は、それぞれ受験資格が異なることもあるので、注意しましょう。

なお、学歴やすでに取得している資格によっては受験科目の一部が免除になる資格もあります。これも意外と見落としがちなので、よく確認してください。

3-2.受験の申し込み方法や日程などを確認する

今は資格試験を主催している団体のホームページから、電子申請で試験の申し込みができるものも増えてきています。その一方で、願書も有料で申し込み方法は郵送か受付機関の窓口のみという試験もあるのです。電子申請ができると思っていたら、郵送しか受け付けていなかった、ということにならないようによく確認しましょう。

試験日・試験地についても同様です。試験の日程は1年に1度のものもあれば、年に2~3回行われるものもあります。試験地も全国というところもあれば、全国の主要都市だけというものもあるでしょう。試験地が遠い場合は宿泊場所も確保しておく必要があります。

3-3.試験勉強の計画を立てる

資格試験の勉強には、独学や予備校の利用・通信教材の利用などの方法があります。難易度が高い試験ほど独学だけでは難しいでしょう。予備校がある場所は限られていますが、今はe-ラーニングやサテライト講座などもあり、パソコンなどを利用して全国で講義を受講することもできます。また、直前講座などの短期集中講座も行われていることがあるので、独学と組み合わせて利用するのもおすすめです。

予備校に通う時間が取れないという方や、予備校に講座がない資格にチャレンジする場合は通信教材を利用する方法があります。通信教材のテキストは書店で販売されているものより分かりやすく作られていますので、初心者にも理解しやすいでしょう。教材によっては、専任講師が講義を行う様子が納められたDVDがついてくるので、予備校に通っているような気持ちで勉強ができます。メールで質問を受け付けてくれるところもありますので、分からないところが分からないままで放っておかれることもないでしょう。

4.建設業関連の資格に関するよくある質問

Q.資格がたくさんありすぎて、どれを取得してよいか分かりません。
A.職場で役立つ資格の取得をまずは目指してみましょう。

Q.国家資格と民間資格の違いはなんでしょうか?
A.国家資格は法律に基づいて国から委託された機関が実施する資格です。合格すれば国のお墨付きがもらえるので、業務を独占できる資格もたくさんあります。民間資格は、特定の団体や協会が作った資格のことです。国家資格に比べれば難易度が低いものが多いのですが、認知度が高くないと取得してもメリットがない資格もあります。

Q.実務経験とはなんでしょうか?
A.資格に関する業務に実際に従事した経験です。資格ごとに異なります。

Q.試験に実技がある資格もあるのでしょうか?
A あります。しかし、それほど難しい課題は出されません。

Q.資格取得に時間がかかるものもありますか?
A 一級建築士や技術士などは難関資格といえますので、何度も挑戦して取得する方も珍しくありません。

おわりに

今回は建築業に関する資格についていろいろとご紹介しました。28種類も業種がある業界ですから、資格の数も豊富です。同じ建築業界でも就いている仕事によっておすすめの資格は異なります。迷った場合は同僚や上司に相談に乗ってもらうのも一つの方法です。また、職場が特定の資格取得をすすめてくることもあります。この場合は受験勉強の費用を負担してくれたり、資格取得をすると報奨金が出たりすることもあるでしょう。このようなチャンスが来たら、ぜひ資格を取得しておきましょう。

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