
ボイラー技士の年収相場はどのくらい? 給与アップのコツも紹介!
2018/12/12
ボイラー技士は、社会人にも人気がある資格です。昇給・昇進・転職のために取得を目指している人も多いことでしょう。また、資格取得を目指している方の中には、「ボイラー技士の年収について知りたい」という人もいると思います。そこで今回は、ボイラー技士の年収について解説しましょう。
この記事を読めば、ボイラー技士の資格を取得する方法も分かります。ボイラー技士を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ボイラー技士の基礎知識
はじめに、ボイラー技士の職務や仕事内容・将来性について解説します。
1-1.ボイラー技士はボイラーの操作や管理などができる国家資格
ボイラー技士は、ボイラーの操作・点検・管理・調整・検査などを行うことができる国家資格です。ボイラーを設置してあるところは、必ずボイラー技士に管理を任さなければなりません。
1-2.ボイラーを設置してあるすべての場所でボイラー技士の需要がある
ボイラーは、大量のお湯を沸かし、蒸気をエネルギー源として使う機器です。大量にお湯を沸かす機器もボイラーと呼ばれています。病院・工場・銭湯・発電所など多くの場所でボイラーが使われており、そのすべてにボイラー技士は必要です。
1-3.ボイラー技士の需要は常に安定している
ボイラーは、暖房・給湯・動力源など幅広い用途に利用されています。近年、小型ボイラーを使用している場所はやや減少傾向にありますが、工場や発電所などでは大きなボイラーが使われており、有資格者の需要は減ることがないでしょう。
2.ボイラー技士の年収について
この項では、ボイラー技士の年収や収入アップの方法などを紹介します。
2-1.ボイラー技士の平均年収は400万円前後
ボイラー技士の平均年収は、380万~400万円前後です。ボイラー技士の年収は年代や職場によって差があるため、300万円台前半の人もいれば、600万円以上の人もいるでしょう。でも、年収はここ数年上昇傾向にあり、今後の見通しも期待できます。
2-2.大型ボイラーの管理者ほど給与が高い
ボイラー技士には以下のような資格区分があります。
- 二級: 伝熱面積の合計が25㎡未満のボイラーの取扱作業主任者に選任可能
- 一級:伝熱面積の合計が500㎡未満のボイラーの取扱作業主任者に選任可能。ただし、貫流ボイラーのみを取り扱う場合において、その伝熱面積の合計が500㎡以上のときを含む
- 特級:すべてのボイラーの取扱作業主任者に選任可能
ちなみに、この資格区分は「取扱作業主任者」になるためのものです。単にボイラーを取り扱うだけなら、二級の資格でも大きさに関係なくすべてのボイラーを取り扱うことができます。大型ボイラーの取扱作業主任者になるほど、給与は高くなる傾向にあるので、時間はかかっても特級の資格取得を目指しましょう。
2-3.資格手当も期待できる
ボイラー技士の資格を取得すれば、資格手当をつける会社もあるでしょう。資格を取得するだけで給与がアップできるので、モチベーションも高めやすいはずです。また、電気工事士などの資格と組み合わせると、仕事の幅が広がります。
3.ボイラー技士の資格取得方法
この項では、ボイラー技士の資格取得方法を紹介します。
3-1.ボイラー技士は試験に合格して取得する
ボイラー技士の資格は安全衛生技術試験協会が主催するボイラー技士試験に合格すれば、取得できます。二級の資格だけは受験資格の規定がなく、学歴・性別・職歴に関係なく受験可能です。ですから、まずは二級の資格取得を目指しましょう。ただし、免許交付の条件は18歳以上で一定の実務経験が必要です。実務経験がない場合は、3日間の普通職業訓練を修了する必要があります。18歳未満で試験に合格した場合は、18歳の誕生日以降に職業訓練を受けて免許を交付してもらいましょう。
なお、特級と一級は、以下のような受験の条件があります。
- 一級:二級ボイラー技士免許を取得後、2年以上の取り扱い経験か1年以上ボイラー取扱作業主任者の経験など
- 特級:一級ボイラー技士免許を取得後、5年以上の取り扱い経験か3年以上のボイラー取扱作業主任者の経験など
詳しい受験資格と免許交付の条件は、協会のサイトを参照してください。
3-2.試験内容や勉強方法
ボイラー技士の試験は学科試験だけで、実技試験などはありません。試験内容や勉強方法については、こちらの記事にも詳しく記載されているので、ぜひ併せて読んでみてください。ボイラー技士の合格率は、二級・一級で58%、特級で34%前後と高めです。しっかりと勉強していれば、合格できる可能性は高いでしょう。
4.ボイラー技士に関するよくある質問
この項では、ボイラー技士に関する質問を紹介します。
Q.ボイラー技士でも、女性は低賃金と聞きました。
A.ボイラー技士は長い間ほとんど男性だけの職場だったので、高キャリアの女性が少ないのが現状です。そのため、賃金の平均も男性よりかなり低くなっています。しかし、これから女性が増えれば賃金の平均も上昇していくでしょう。
Q.ボイラー技士は40代以降でも需要はありますか?
A.全く未経験の場合は、好待遇の仕事に就くのは難しいかもしれませんが、工場勤務の経験などあれば仕事の幅が広がるので転職もしやすいでしょう。年代にかかわらず有資格者の需要はあります。
Q.ボイラー技士では、700万円以上の所得はのぞめませんか?
A.いいえ。たとえば、発電所のボイラーを管理する部署のトップなどになれば高給が期待できます。
Q.ボイラー技士だけでは転職の武器にはなりませんか?
A.一級や特級ならば、十分な武器になるでしょう。
Q.二級を取得すれば、一級や特級も取得しやすくなりますか?
A.はい。もちろんです。ぜひ取得を目指しましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、ボイラー技士の年収を中心に仕事内容や取得方法を紹介しました。ボイラー技士も、現役の技士の高齢化に伴う世代交代により、若い世代の有資格者の需要が高まっています。昇進・昇給・転職や仕事の幅を広げるためにも、チャンスがあればぜひボイラー技士の取得を目指しましょう。
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